ネットネット株リストの常連に南海プライウッド(7887)という東証2部銘柄があります。
南海プライウッドは、和室天井材で首位を走る住宅内装材の総合メーカーです。したがって、マイルールで投資を避けている不動産・金融業銘柄には該当しません。
この南海プライウッドはネットネット株投資家として保有し得る銘柄なのでしょうか?
①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5つの観点から、分析してみます。
目次
流動資産の内訳を見ると、棚卸資産が33%を占めています。
負債の内訳を見ると、有利子負債は27%に達しています。
流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は104.0億円です。
時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.53になり、割安なネットネット株です。
社長をはじめとする取締役も保有株式を増やしており、現在の水準を割安とみなしている可能性があります。
売上高は2011年以降、拡大傾向にあります。
1997年以降、6回の最終赤字を計上しています。
2017年以降のROICが改善傾向にあります。
BPS(一株当たり純資産)は、美しい上昇トレンドです。
NCAV(正味流動資産)も上昇傾向です。
有利子負債自己資本比率は10%未満で推移しており、流動比率は419.8%で大きな問題はありません。
5年週足チャートを見ると、30日移動平均線の上で推移していますが、大幅な上昇を見込めそうなチャート形状ではありません。
ネットネット株指数(P/NCAV)が0.53であり、割安なネットネット株です。また、ROICは上昇傾向にあるうえ、財務的にも健全ですし、BPSもNCAVも上昇傾向にあります。
しかし、赤字が続く仏子会社の動向がリスク要因と言えます。
ポートフォリオの一部に当銘柄を加えることを検討できるかもしれませんが、主力には選びにくい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。