2021年に読んだお薦め書籍10冊(後編)

読書メモなどを振り返ると、昨年2021年は、仕事関連や小説、再読の書籍を含め50冊超の本を読んでいました。

その中で、皆さんにご紹介したいお薦めの書籍10冊を、前後編に分けてご紹介しています。

前編では、昨年読んだ本の中から、投資との向き合い方に役立ちそうな書籍2冊と、ネットネット株投資を継続する上で必要な知識を補ってくれる書籍3冊をご紹介しました。

後編では、アクティビストについての理解を深められる書籍2冊景気サイクルについての理解を深められる書籍2冊投資には関係ないものの印象に残っている書籍をご紹介します。

⑥『アクティビストの衝撃』

最近、国内外のアクティビストは、ディープバリュー銘柄の株主としても存在感を高めつつあります。

こうしたアクティビストは何を考え、どう行動してきたのか、日本企業はどう対応すべきなのか、その実態と思考パターンが実例とともに解説されています。

特に、日本で活動する以下のアクティビストの解説部分は非常に参考になります。

  • ファーツリー
  • ダルトン・インベストメンツ
  • タイヨウ・ファンド
  • ブランデス・インベストメンツ
  • シルチェスター
  • オアシス
  • エフィッシモキャピタル
  • ストラテジックキャピタル
  • 旧村上ファンド
  • スパークス
  • みさき投資
  • あすかアセットマネジメント

こうしたアクティビストやエンゲージメント・ファンドの動きを監視するためにも、本書の情報は非常に有益です。

⑦『生涯投資家』

すでに読まれた方も多いと思いますが、村上世彰氏の『生涯投資家』は、年に1度は読むべき必読書です。

村上氏の投資哲学、日本企業への見方を詳しく知ることができます。また、東急グループや西武グループ、東京スタイル、そしてニッポン放送へのアプローチが詳細に綴られており、投資に対する覚悟を新たにすることのできる名作です。

⑧『景気サイクル投資法』

本書では、「シクリカル投資法」という景気変動とともに上昇したり下降したりする企業・セクターに特化して行う投資法の理論と手法が解説されています。

理論的裏付けに加えて、重要なモノの値段をどのように収集するか、といった実践手法が分かりやすく解説されていますので、再現性が高いように感じられます。

ネットネット株の中にもシクリカル銘柄は多く含まれていますし、シクリカル投資法は空売りを使える局面もあるため、本書に書かれた手法をマスターできれば、リターン向上に大きく寄与すると思います。

投資手法の幅を広げたい方にお薦めの本です。

⑨『相場サイクルの見分け方』

本書では、相場を「普遍的な相場の局面推移」とも言える4つの局面に分けています。

  1. 金融相場
  2. 業績相場
  3. 逆金融相場
  4. 逆業績相場

それぞれの局面でどんな銘柄が主役になるのか、投資家はどのように行動すべきかが分かりやすく解説されています。

相場局面が移行しそうな時期に読んでおきたい名著です。

⑩『宇宙からの帰還』

投資本ではありませんが、立花隆氏の『宇宙からの帰還』は、視野を広げてくれる名著です。

「宇宙から地球を見る」という極めて特異な体験をした人間の内面には、いかなる変化がもたらされるのか、12名の宇宙飛行士の衝撃的な内的体験を鮮やかに描かれた作品です。

投資成績が芳しくないことなどの悩みを小さくしてくれます。

【プラスα】『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』

昨年読んだお薦め書籍をすでに10冊ご紹介したのですが、プラスαでスズキナオ氏の『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』をご紹介します。

仕事や投資で疲れ切った時に読むと、ほっこりした気持ちにさせてくれるエッセイ集です。

著者が体験した日常を、独特な視点と切り口で面白おかしく描かれており、500年後・1000年後に庶民の社会史の史料として非常に高い価値が生まれてくるにちがいありません。


この後編では、アクティビストについての理解を深められる書籍2冊と、景気サイクルについて理解を深められる書籍2冊、投資には関係ないものの印象に残っている書籍1冊、ぷらすαで1冊の書籍をご紹介させていただきました。

まだお読みになっていないようでしたら、ぜひお読みください。

今回もご覧くださり、どうもありがとうございました。

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