「ぼろぼろ、真っ赤かの大赤字」と孫さんが会見で語った、ソフトバンクグループの中間決算発表から、はや3週間が経過しました。
相変わらず株価は冴えませんが、保有株式の上昇により、ソフトバンク株主価値は上昇しています。
この記事では、どの程度、株主価値が上昇しているのか、チェックしていきたいと思います。
目次
ソフトバンクグループが大量保有している中国のアリババが11月26日、香港取引所に上場しました。
初値は公開価格を約6%上回り、順調な滑り出しとなりました。
その結果、年初来高値を更新し、一時200ドルを上回って取引されています。
アリババの発行済み株式数の約26%をソフトバンクグループ保有するため、アリババの株価上昇はソフトバンクグループの株主価値に直結しています。
ソフトバンクグループが保有する主要4銘柄の評価額は次のように変化しています。
10/30 | 11/6 | 11/27 | |
アリババ | 6,161 | 5,983 | 6,441 |
ソフトバンク㈱ | 2,275 | 2,314 | 2,309 |
スプリント | 1,513 | 1,513 | 1,458 |
Arm | 1,290 | 1,292 | 1,294 |
4銘柄・計 | 11,239 | 11,102 | 11,502 |
アリババが5,983円から6,441円へと上昇しており、4銘柄の評価額全体を押し上げています。
1株当たりの4銘柄評価額11,502円から1株当たりの純負債を差し引いた1株当たり株主価値は9,312円となります。


11月26日のソフトバンクグループ終値は4,211円で、株主価値の半値以下で取引されていることになります。
アリババの香港市場上場をきっかけとした株価上昇により、ソフトバンクグループの割安性がさらに高まっていることが確認されました。
個人的には、アリババの現在の株価も決して割高ではないと考えています。
したがって、ソフトバンクグループは引き続きホールドで、値下がり局面では買い増しも検討してゆきたいと思います。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。