4月20日(水曜日)時点で、NCAV式ネットネット株は66銘柄を数えます。
これらのネットネット株にはどのような特徴があるのか、時価総額・市場・業種の分布を調べてみました。
目次
下のグラフは、時価総額別のネットネット株の割合を示したものです。
49億円以下が33%、50-99億円の銘柄が36%を占めており、全体の7割近くに達しています。
機関投資家が購入できない超小型株が割安に放置されている形です。



最も大きな時価総額だったのは新日本建(1879)で441.8億円でした。
中型株以上の銘柄はネットネット株化していないことになります。
ネットネット株の優位性はある程度、小型株効果で説明できると言われる所以です。
下のグラフは、市場別のネットネット株の割合を示したものです。
東証スタンダードが圧倒的に多く、71%を占めています。
一方で、東証プライムや名証プライム銘柄が2割弱を占めています。
これらプライム銘柄のリターンが他のネットネット株のリターンを上回るのか、今後の注目点です。



下のグラフは、業種別の割合を示したものです。
卸売業(15%)、電気機器(12%)、不動産(12%)、金属製品(11%)が多く見られます。



半導体や鉄鋼などのシクリカル銘柄はあまり多くありませんでした。
このように調べてみると、個人的に考えていた以上に小型株が多く、プライム銘柄が多く、業種に偏りがないことが分かりました。
NCAV式ネットネット株の全体的な特徴をつかむことによって、ポートフォリオに偏りがないか、分散をきちんと図っているか、確認してゆきたいと考えています。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。