3月初旬から中旬にかけてのコロナ・ショックから約2か月が経ち、緊急事態宣言が解除されたこともあり、相場環境は落ち着きを取り戻しているように感じます。
この記事では、今の相場環境を冷静に判断するため、幾つかの客観的指標を振り返ってゆきたいと思います。
目次
まずは日経平均です。
3/19の16,358円を底として、21,300円台までリバウンドしています。
フィボナッチライン61.8%を回復しています。


NYダウ平均は3/23の18,213ドルを底に、24,700ドル台で足踏みしています。
日経平均よりも戻りが鈍くなっています。



驚きはNASDAQで、すでにフィボナッチ76.4%ラインを超えており、間もなく高値更新しようかという勢いです。



NASDAQ>日経>ダウという強弱関係になっています。
NASDAQはポストコロナの世界を見据えており、ダウはコロナ直撃のダメージから脱していない形です。



シラーPERは25以上は高値圏と言われていますが「27.78」です。
まだまだ高い!
25を超えていればすぐに暴落というわけではなく、数年の誤差があるのであまり使い勝手はよくありませんが、長期投資家の資金が本格的には入りにくい水準と言えそうです。
個人的には、あれだけの暴落の直後なので、日経平均が16,000円を下回るような暴落は生じにくいように思えます。
夏から秋にかけて調整相場がやってくるとしても、二番底はやってこないように思えてきました。
指数が20,000円を挟むレンジ相場を続ける間に、割安株に資金がまわってきてもらいたいものですが、どうなることでしょうか。
どんな展開になっても生き残れるよう安全第一で臨んでゆきたいと思います。