バフェットではなくグレアムの投資法を続ける理由

現在、地球上に生きている投資家の中で最高の投資家は、ウォーレン・バフェット氏であることに異論は少ないと思います。おそらくこれまでに生きた中で最高の投資家と言えるかもしれません。

ご承知のとおり、バフェットは、複利計算で約21%という驚異的なリターンを約50年間に渡って出し続けています。

こうした実績を考えると、バフェットの手法を再現することができれば、バフェット流の投資スタイルこそ、最良の投資スタイルであるに違いありません。

だとすると、次のような疑問が生じます。

  • バフェットが最高なら、なぜバフェットの投資スタイルに従わないのか?バフェットの師であるベンジャミン・グレアムの投資手法で投資するのはなぜか?

この理由について、この記事でまとめています。

バフェットではなくグレアムの投資法を続ける理由

言うまでもないことですが、グレアムと、グレアム流のスタイルに従った他の人々も、素晴らしい投資成績を残しています。しかし、その成績は、バフェットの成績に比べると見劣りするものです。

そこで、より良い戦略(バフェット投資)を選択できるのに、なぜあえて、より劣った戦略手法を用いて投資するのか、という疑問が生じるわけです。

結論を言えば、グレアム流の投資手法は費用対効果が良いからです。

グレアム流の投資のデメリットには、誰も聞いたことのないような、さまざまな種類の小型株を保有していることの退屈さや、株価が倍になるのがやっとで、5倍または10倍に上昇することがない点が挙げられます。しかし、簿価(NCAV)を下回る安価な株を購入してしまえば、後は財務内容と株価の確認作業を繰り返すことで資産を増やしてゆくことができるという点は大きな長所です。

それとは対象的に、バフェット流投資法の長所は、5倍または10倍に上昇する株を保有し、投資の醍醐味を堪能できることや、大きなリターンを享受できることが挙げられます。しかし、莫大なコストが掛かるという短所があります。

当然のことですが、双方のスタイルともに、コストがかかります。この場合のコストとは、調査する時間、企業をフォローする時間、および各戦略を実装するために必要な感情的なエネルギーなどのことです。

この点でグレアムと同様の方法で投資する方がコストは低くなります。1つのネットネット株を調査するために必要な時間は、わずか数時間程度で足ります。

一方、バフェットの投資スタイルには多大な時間と労力が必要です。バフェット流の投資家にとって、投資は、人生そのものであり、家庭や仕事、趣味よりも優先されています。この犠牲の結果、バフェットは最も成功した投資家になっているわけです。バフェットのような成功を収めたいのであれば、このようなコストを支払っていくことが求められます。

しかし、私には自分の投資に集中する時間や能力が限られています。家族がいて、仕事があり、投資以外にもたくさんの活動を楽しみたいと思っているからです。もちろん、投資のために会社を調べたりすることも好きですが、他の経験の時間も貴重です。ポートフォリオの成績を3%上積みするために、すべての楽しみを捨てるのは割に合わないと個人的には思います。

バリュー投資の展望を調べると、グレアムの手法は依然として魅力的です。長期的には、グレアム流の投資家は市場をアウトパフォームし、リスク(資本の永久的な損失のリスク)を減らします。今後40年間で、市場が年率7%のリターンを見込めるとして、ネットネット株ポートフォリオが12%のリターンを獲得できれば、十分すぎるほどの利益が得られます。もちろん、バフェット流の投資スタイルに移行すれば年間15%以上の投資が可能になる可能性がありますが・・・。

バフェットの投資法は投資家に夢を与えてくれますが、グレアムの投資法は私にとって、費用対効果を考慮に入れると最適な選択肢だと考えています。

今回の記事もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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