こんにちは。しーげるです。
11月28日時点でのNNWC式・NCAV式・かぶ1000式ネットネット株にソノコム(7902)という東証スタンダード銘柄があります。
ソノコムは、電子業界向けにスクリーン印刷用のスクリーンマスク、メタルマスク、フォトマスクなどのメーカーです。
取扱商品は、
- スクリーンマスク、ロータリースクリーン
- メタルマスク
- フォトマスク
- スクリーン印刷用資機材
などです。
11月11日、ソノコムは2023年3月期第2四半期(4-9月)の決算を発表しました。昨年同期比で、売上高は3.0%の増収、営業利益は△4.0%の減益になりました。
このソノコムは、ネットネット株投資家として、引き続き保有できる銘柄なのでしょうか?
この記事では、以下の6つの視点から検討してみました。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、41億円の現金預金を保有しています。3か月前と比較して1億円程度減少しているものの、引き続きキャッシュリッチな資産内容です。
負債の内訳を見ると、有利子負債はありません。
高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は60億円です。
時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.50になり、現時点ではNNWC式ネットネット株に該当しています。また、NCAV式・かぶ1000式ネットネット株にも該当しています。
過去6年間のネットネット株指数の推移を見ると、2017年から18年にかけて、1.0を超えており、指数の回帰性に期待を寄せることもできます。また、現在のネットネット株指数は過去6年間でも底値水準に達しています。
正味流動資産は拡大傾向です。
売上高は、20億円台で推移しています。
営業利益は、2009・2012・2013・2014年に、赤字を計上していますが、最近は持ち直しています。
BPSは、過去10年間で1.37倍に拡大しています。
ROEは、低水準で推移しています。
1999年以降、2009・2012・2014年に最終赤字を計上しています。
営業キャッシュフローはプラスを保っていますが、フリーキャッシュフローはマイナスに転落する年が散見されます。
1999年以降、無配転落した年はなく、現在の配当利回りは1.22%で、低水準です。
東日本大震災が発生した2011年3月の月間騰落率は△15.52%、コロナショックが生じた2020年2-3月の2ヶ月間の期間騰落率は△23.13%に達しており、暴落耐性のある銘柄とは言えません。
買収防衛策が導入されていません。
現金預金が厚く、財務的に安定したネットネット株です。
収益性が良い銘柄ではありませんが、現在の水準は割安と言えるため、個人的には、1,200円前後を目標にホールドしておきたい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。