キクカワエンタープライズ (6346)の銘柄紹介 ― 割安な木工機械メーカー

こんにちは、しーげるです。

5月24日時点でのNNWC式・NCAV式・かぶ1000式ネットネット株にキクカワエンタープライズ(6346)という東証スタンダード銘柄があります。

製材・木工機械メーカーで、木工機械(製材・集成材加工・合板加工機、木工機、二次加工機、プレカット、合板・ボード)や工作機械(素材・金属・非鉄金属加工機)を製造販売する企業です。

5月11日、キクカワは2023年3月の決算を発表しました。前年同期比で、売上高は△1.0%の減収、営業利益は33.2%の増益を計上しました。

このキクカワエンタープライズは、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのでしょうか?

この記事では、以下の6つの視点から検討してみました。

①NNWC式ネットネット株指数

当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、82億円の現金預金を保有しています。

負債の内訳を見ると、有利子負債はありません。

高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は85億円です。

時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.56になり、NNWC式ネットネット株に該当していま

過去6年間のネットネット株指数の推移を確認すると、2019年以前は指数が1.0以上に達しており、指数の回帰性に期待を寄せることができます。

また、正味流動資産も拡大傾向にあります。

②売上高・営業利益・BPS

売上高は、40~50億円程度で横ばい推移しています。

営業利益は、1998年以降、5回ほど赤字に転落しています。

BPSは、過去10年間に1.60倍に拡大しています。

③ROE

ROEは、好況期には5-7%を超えており、ネットネット株界隈ではまずまずの効率性です。

1998年以降、最終赤字に6度転落しています。

④キャッシュフロー

営業キャッシュフローは安定していますが、フリーキャッシュフローはやや不安定に推移しており、積極的な株主還元策の採用はあまり期待できません。

⑤配当

1998年以降、無配に転落した年はありません。配当利回りは3.56%です。

⑥リスク

東日本大震災が発生した2011年3月の月間騰落率は+3.95%、コロナショックが発生した2020年2月から3月にかけての2か月間の期間騰落率は△11.98%で、暴落耐性のある銘柄です。

その他の特記事項

買収防衛策が導入されていません

光通信が5.08%保有しており、今後の動向に注目です。

過去3年間株価の中央値付近で推移しています。

まとめ:

現金預金が厚い財務基盤が安定した企業です。

正味流動資産やBPSは拡大しており、バリュートラップに陥っている可能性は感じませんし、ネットネット株にしては収益性を確保している点は魅力です。

引き続きポートフォリオに組み入れておきたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

2 COMMENTS

ヘム

しーげるさん、こんにちわ、ヘムです。いつも有用な情報ありがとうございます。Twitter始めました。しーげるさんもTwitterやってますよね。早速フォローしました。良ければ私のTwitterもフォローしてください。まだ使い方良くわかってませんが徐々にwitterのほうもやっていこうと思ってます。

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Siegel

こんにちは。コメントをありがとうございます。

Twitterをお始めになったんですね!フォローさせていただきました。
よろしくお願いします!

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