ナカヨ(6715)の銘柄紹介 ― 割安な電話機メーカーは買いか?

8月23日現在、NCAV式・NNWC式ネットネット株の1つにナカヨ (6715)という東証スタンダード銘柄があります。

ナカヨは、前橋市に本社を置く電話機や交換機の中堅メーカーです。

  • 電話・周辺機器
  • インターホン
  • 介護・医療用通信システム
  • IoT・ものづくり
  • ソリューション

などの商品を取り扱っています。

主要取引先は、

  • 日立情報通信エンジニアリング
  • NTT東日本
  • NTT西日本
  • 日立製作所

といった国内企業です。

このナカヨは、8月4日に、2023年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表しました。前年同期比で、売上高は△16.9%の減収、営業利益は△3.2億円の赤字転落となりました。

この最新の財務内容から、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのか、調べてみます。

以下の6つの要素を1つずつ確認してゆきます。

①NNWC式ネットネット株指数

当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、53億円の現金預金、42億円相当の売上債権を保有しています。また、ミライトHDなど11銘柄18億円相当の投資有価証券も保有しています。

負債の内訳を見ると、有利子負債はありません

高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は87億円です。3ヶ月前と比較して、10億円程度減少しています。

時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.59になり、現時点でNNWC式ネットネット株に該当しています。

過去6年間のNNWCの推移を見ると、ここ最近は減少傾向にあります。

また、ネットネット株指数は、過去6年間で割安な水準に達しています。2018年以前はネットネット株指数が1.0を上回っており、バリュートラップに陥っている可能性は低いように思われます。

②売上高・営業利益・BPS

売上高は200億円程度で横ばい推移しています。

営業利益の推移を見ると、2010年以降は営業黒字を維持しています。

過去10年間のBPSは、1.25倍に成長しています。

③ROE

ROEは低水準で推移しています。

当期純利益率を見ると、過去24年間で4回の最終損失を計上しています。

④キャッシュフロー

営業CFは大半の年でプラスを維持し、フリーキャッシュフローも多くの年でプラス圏をキープしていまが、2022年はマイナスに転落しました。

キャッシュフローが比較的安定しているため、業績が上向けば増配などの株主価値向上策を期待したいところです。

⑤配当

2002年以降、無配年度はありません。配当利回りは3.67%です。

⑥リスク

南海トラフ巨大地震の津波浸水想定エリアに本社や工場は立地していません。

東日本大震災が発生した2011年3月の月間騰落率は△7.98%、コロナショックが発生した2020年2-3月の2ヶ月間の期間騰落率は△10.82%に留まっており、暴落耐性のある銘柄です。

その他

買収防衛策は導入されていません

海外投資家割合は6.3%に留まっていることにくわえ、直近株主総会決議の賛成割合が83%に達しており、アクティビストの介入余地は乏しそうです。

なお、岡三アセットマネジメントは貫井俊明氏の取締役選任決議に反対し、三井住友トラストアセットマネジメントは貫井氏と原和弘氏の取締役選任決議に反対しています。

さらに、光通信が6.01%の株式を保有し、保有割合を増やしている点に注目です。

まとめ

現預金が厚く、有利子負債を持たないNNWC式ネットネット株です。投資有価証券も多く、NCAV式ネットネット株でもあります。

売上高・営業利益・ROEは伸びていませんが、BPSは伸びているため、バリュートラップに陥っている可能性は乏しいように感じられます。

収益性は期待できませんが、資産内容の劣化に注意を払いつつ、1,800円前後を目標株価として保有を継続したい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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