TSI(3608)の銘柄紹介 ― レディスアパレル大手割安株は買い?

7月14日時点でのNNWC式ネットネット株にTSI(3608)という東証プライム銘柄があります。

TSIは、レディスアパレルの大手企業グループです。2011年に、婦人服アパレル大手「東京スタイル」と「サンエー・インターナショナル」の経営統合により設立しました。

取扱商品は、

  • ブランド「nano・universe」「PEARLY GATES」「NATURAL BEAUTY BASIC」「HUF」「Jack Bunny」「PING」「AVIREX」「MARGARET HOWELL 」
  • ライセンスブランド「プライベートレーベル」「チューリピアン バイ プライベートレーベル」「ビバユー」「ピンキーガールズ」「ヴェールダンス」
  • セレクト編集型ショップ・アウトレットショップ運営、レストラン運営

などです。

店舗ネットワークは国内805店舗、海外41店舗を抱えています。

7月12日に2023年2月期第1四半期(3-5月)の決算を発表し、売上高は前年比11.4%の増収、△29.5%の減益を計上しました。

このTSIは、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのでしょうか?

この記事では、以下の5つの視点から検討してみました。

①NNWC式ネットネット株指数

当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、377億円の現金預金、224億円相当の投資有価証券を保有しています。この投資有価証券には、住友不動産株など16銘柄が含まれています。

負債の内訳を見ると、直近で有利子負債倍率が0.2倍を下回っており、問題のない水準です。

高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は477億円です。

時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.63になり、NNWC式ネットネット株に該当しています。

過去6年間のネットネット株指数の推移を見ると、2021年以前は1.0を超えており、指数の回帰性に期待を寄せることができます。また、現在のネットネット株指数は過去6年間で最も低い水準です。

正味流動資産は蓄積しています。

②売上高・営業利益・BPS

売上高は、コロナにより減少しましたが、増加傾向に転じています。

営業利益は、変動幅が大きく、巨額の赤字を計上する年が見られます

BPSは、過去10年間で1.07倍程度しか拡大していません。

③ROE

ROEは、低水準で推移しています。

1999年以降、6回にわたり最終赤字を計上しています。

④キャッシュフロー

営業キャッシュフローは大半の年でプラスを維持していますが、フリーキャッシュフローの推移は不安定です。

⑤配当

2021年に無配に転落しました。現在の配当利回りは2.22%です。

その他の特記事項

買収防衛策が導入されていません

2022年4月から12月にかけて、自社株買いが実施されています。

まとめ:

現預金と投資有価証券が厚いネットネット株です。

コロナ後、順調に業績が回復しているわけではないようですが、質の高い資産を保有しており、割安に感じられます。また、自社株買いが実施されており、下値余地が乏しい銘柄です。

したがって、チャンスがあれば、個人的には保有しておきたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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