中北製作所 (6496)の銘柄紹介 ― 船舶をメインとするバルブメーカー

7月12日時点でのNNWC式ネットネット株に中北製作所(6496)という東証スタンダード銘柄があります。

中北製作所は、バルブ中心の流体制御装置メーカーです。

取扱商品は、

  • 自動調節弁(自力式・他力式調節弁、遠隔操作弁、シリンダー弁、安全弁、空気式自動制御機器、空気式アクチュエータ、原子力プラント用弁、過熱蒸気減温減圧装置)
  • バタフライ弁(手動バタフライ弁、遠隔操作バタフライ弁、超低温用・LNG用/バタフライ弁)
  • 遠隔操作装置(舶用荷役・バラスト遠隔操作装置、舶用遠隔液面指示警報装置)

です。

このうち、「NAKAKITA」ブランドの舶用バルブは国内トップシェアを誇り、バラスト水自動制御システムは世界トップです。

海外売上高比率は14.7%に留まっています。

7月12日に決算を発表し、2022年5月期の売上高は前年比△2.3%の減収、△31.9%の減益を計上しました。

この中北製作所は、ネットネット株投資家として保有を継続できる銘柄なのでしょうか?

この記事では、以下の5つの視点から検討してみました。

①NNWC式ネットネット株指数

当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、66億円の現金預金、60億円相当の売上債権を保有しています。

負債の内訳を見ると、有利子負債倍率は0.05倍に留まり、問題のない水準です。

高換金性資産から総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は139億円です。

時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.57になり、NNWC式ネットネット株に該当しています。

また、同時にNCAV式、かぶ1000式でもネットネット株に該当しています。

過去6年間のネットネット株指数の推移を見ると、2018年以前は1.0を超えており、指数の回帰性に期待を寄せることができます。また、現在のネットネット株指数は過去6年間で最も低い水準です。

正味流動資産は緩やかに上昇しています。

②売上高・営業利益・BPS

売上高は減少傾向です。

営業利益は、黒字を維持しているものの、低迷しています

BPSは、過去10年間で1.31倍に拡大しています。

③ROE

ROEは、低下傾向にあります。

1999年以降、最終赤字を計上したことがない点は評価できます。

④キャッシュフロー

2010年以降、営業キャッシュフローはプラスを維持しており、フリーキャッシュフローの推移も安定的です。

⑤配当

1999年以降、無配に転落した年はありません。現在の配当利回りは3.4%です。

その他の特記事項

買収防衛策が導入されていません

海外投資家割合は5.8%に留まっており、直近株主総会決議で97%以上の賛成割合に達しているため、アクティビストの介入余地は乏しそうです。

まとめ:

現預金と売上債権が厚いネットネット株(NNWC・NCAV・かぶ1000式)です。

業績が伸びているわけではありませんが、質の高い資産を多く保有しており、安定して利益を出しています。今後の業績は厳しいことが予想されますが、保有する資産に対して時価総額は非常に低く、下値余地が乏しいように考えられます。

したがって、当面の間、保有を継続してゆきたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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