こんにちは、しーげる(@siegel)です。
NNWC式ネットネット株候補の1つに中部日本放送(9402)という名証プレミア銘柄があります。
中部日本放送はCBCテレビ・CBCラジオを中核とする認定放送持株会社です。
この中部日本放送は、ネットネット株投資家として、購入対象となる銘柄なのでしょうか?
この記事では、次の6つの視点をチェックしてゆきます。
目次
当企業の資産内訳(NNWCの計算式適用後)を見ると、112億円の現金預金、TBS株など134億円分の投資有価証券を保有しています。



負債の内訳を見ると、有利子負債がほとんど存在せず安定的です。



総負債を除いたNNWC(正味流動資産)は213億円です。



時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.66になり、NNWC式ネットネット株に該当しています。



過去6年間のNNWC式ネットネット株指数の推移を見ると、コロナショック以降0.6~0.7の水準で推移しています。
しかし、2017年頃にはNN指数が1.0を上回っていたため、バリュートラップに陥っている可能性は乏しいように考えられます。



NNWCは210億円程度で横ばい推移しています。



売上高は減少傾向にあります。



1999年以降、営業黒字を維持しています。



過去10年間でBPSは、1.32倍に拡大しています。



ROEは7%を超過したことはありません。



営業キャッシュフローはプラス圏をキープしています。フリーキャッシュフローも、多くの年でプラス圏で推移しています。



キャッシュフローが比較的安定的であるため、経営陣の方針次第で、配当などの株主還元策の拡充を図ることは期待できます。
1999年以降、無配に転落したことはありません。



本社は名古屋市にあり、放送サービスエリアの多くが、南海トラフ地震の防災対策強化地域に指定されていますが、放送事業の性質上、事業が継続できるような対策が講じられていることが有価証券報告書内で明示されています。
TBS株を中心とする有価証券を多く保有しているため、株式市場の低迷時には、資産が毀損する可能性があることには留意が必要です。
買収防衛策は導入されていません。
竹田和平さんが創業した竹田本社が第2位株主です。
現金預金のほか、投資有価証券を大量に保有しており、NNWC式ネットネット株に該当しています。
売上高や営業利益の推移、ROE的には魅力は乏しいですが、キャッシュフローは安定しており、企業価値を向上させる余力のある銘柄であるため、ポートフォリオに含めることを検討してゆきたい銘柄です。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。