カネソウ(5979)の銘柄紹介 ― キャッシュリッチな割安銘柄

こんにちは、しーげる(@siegel)です。

ネットネット株の1つにカネソウ(5900)という名証2部銘柄があります。

カネソウは、マンホール蓋や排水金具を主体とする建築金具メーカーです。

このカネソウは、5/9(月)に22年3月期決算を発表しました。昨年同期比で、売上高は4.9%の増収、営業利益は63.8%の減益を計上しています。

このカネソウは、ネットネット株投資家として、引き続き保有を継続できる銘柄でしょうか?

この記事では、次の6つの視点をチェックしてゆきます。

①NNWC式ネットネット株指数

当企業の資産の内訳を見ると、現金預金が89億円に達しており、他の資産を圧倒しています。

一方、有利子負債はありません。

NNWC式の正味流動資産は94億円に達します。

時価総額をNNWCで割ったネットネット株指数(P/NNWC)は0.61になり、NNWC式ネットネット株に該当します。

②成長性

売上高は減少傾向にあります。

営業利益は、黒字を維持しているもの、低迷しています。

BPSは過去10年間で▼0.2%縮小しています。

売上高・営業利益・BPSを確認する限り、まったく成長していません。

③ROE

ROEは、1999年以降、7%を超過したことはなく、低迷しています。

過去24年間に最終損失を計上したことがない点は評価できますが、効率性に課題を抱えています。

④キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、2000年以降、プラスを維持しています。

また、フリーキャッシュフローも大半の年でプラスで推移しています。

キャッシュフローが安定しているため、経営方針次第では、増配や自社株買いなどの株主価値向上策を図ることはできそうです。

⑤配当

1999年以降、無配に転落した年はありません。配当利回りは3.8%です。

⑥リスク

本社及び工場が所在するエリアは、三重県三重郡朝日町に位置しています。

海岸からは数キロの距離に位置しているものの、朝日町ハザードマップによれば、1m超の津波浸水エリアに指定されています。本社や工場の建物そのものへの浸水は想定していないようですが、製造拠点が一極集中しており、南海トラフ巨大地震に対して脆弱さが認められる企業です。

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

海外投資家による株主保有はほとんどなく、株主総会の賛成割合が98%を超えていることから、アクティビストによる介入も想定できません。

一方、創業家と関連会社が68%を超える株式を保有していると見られ、創業家によるTOBの可能性は皆無ではないように考えられます。

まとめ:

流動資産の内、現金預金が資産の大半を占める堅固なNNWC型のネットネット株です。

売上高・営業利益率・BPSは低迷しており、ROE的にも魅力は乏しい銘柄ですが、24年間最終黒字を維持しており、キャッシュフローも安定しています。

比較的高い配当を維持しており、配当実績も安定しているため、全体相場が下落したとしても、下値余地は乏しいと考えられます。

したがって、成長性が乏しいことには一旦目をつむり、資産内容に依拠して保有するネットネット株です。ただし、災害リスクが高いため、ポートフォリオ内での大量保有には不向きな銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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