中北製作所 (6496)の銘柄紹介 ― 船舶をメインとするバルブメーカー

こんにちは、しーげる(@siegel)です。

長い間、ネットネット株に名を連ねてきた中北製作所(6496)という東証スタンダード銘柄があります。

中北製作所は、動調節弁のトップ企業で、船舶用では遠隔操作装置まで一括製造する唯一のメーカーです。

4/12(火)に、22年5月期第3四半期(21年6-22年2月)の決算を発表しました。売上高は前年同期比で5.5%の減収、営業利益は59.9%の減益を計上しています。

この中北製作所は、ネットネット株投資家として、購入できる銘柄なのでしょうか?

この記事では、次の6つの視点をチェックしてゆきます。

①ネットネット株指数

当企業の流動資産の内訳を見ると、売上債権が37%を占めていますが、三菱重工業などを主要取引先としており、大きな懸念点ではありません。

負債の内訳を見ると、有利子負債は25%です。有利子負債自己資本比率は5.56%で問題のない水準です。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は145億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.56になり、現時点でネットネット株に該当します

また、固定資産には、投資有価証券として38.47億円が計上されており、安全域を広げています。

なお、NNWC式やかぶ1000式においてもネットネット株水準に達しており、割安な状態に置かれています。

NC
NQ1.16
NCAV0.56
NNWC0.58
かぶ10000.58

②バリュートラップの危険性

2016年以降、ネットネット株指数が1.0を上回ったことはなく、バリュートラップに陥っている可能性が高いように思えます。

NCAVは横ばい傾向です。

③売上高・営業利益・BPS

1998年以降、売上高は増加していません。

1998年以降、毎年、営業黒字は確保しています。

過去10年間で、BPSは32%拡大しています。

④ROE

ROEは、2009年を最後に、7%に達していません。

過去24年間、最終損失を計上した年がない点は評価できます。

⑤キャッシュフロー

営業キャッシュフローは2010年以降プラスを維持しており、フリーキャッシュフローも2014年以降、プラス圏を維持しています。

このようにキャッシュフローが安定的であるため、配当などの安定した株主還元策を期待できます。

⑥配当

1998年以降、安定した配当支払実績があります。今期は減配(85円)になりますが、それでも配当利回りは4.02%です。

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

まとめ:

売上債権が厚いネットネット株で、固定資産に投資有価証券を多く有する、安全域が保たれたネットネット株です。売上高や営業利益率、自己資本の推移は芳しくなく、ROE的にも魅力の乏しい銘柄です。とはいえ、キャッシュフローは安定していることから企業価値向上に向けた施策を講じる余地がありそうです。

配当利回りが高いため、下値は乏しいように思われ、ポートフォリオに組み入れることを前向きに検討できる銘柄の1つです。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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