日創プロニティ(3440)の銘柄紹介 ― 割安なメガソーラー用架台等の金属加工メーカー

こんにちは、しーげる(@siegel)です。

NCAV式ネットネット株候補に日創プロニティ(3440)という東証2部銘柄があります。

福岡市に本社を置く、メガソーラー用架台等の金属加工メーカーです。

この日創プロニティは、3月30日に、22年8月期中間決算を発表し、売上高が昨年同期比で▼17.7%の減収、営業利益が▼60.0%の減益を計上しています。

また、金属加工事業において太陽電池アレイ支持架台の大型案件の一部が失注及び着工延期となったことや、原材料費の上昇を見込んで下方修正を発表しています。

このような最新の財務情報からして、ネットネット株投資家として保有継続できる銘柄でしょうか?

この記事では、次の6つの項目をチェックしてゆきます。

①ネットネット株指数

日創プロニティの流動資産の内訳を見ると、現預金が69%を占めており、非常に安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債は70%に増加しています。これは、連結子会社の増加(2社)や福島工場の設備投資によるものです。

有利子負債自己資本比率は37.9%で、やや高めの水準です。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は53.3億円です。

3月30日時点での時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.77になり、今のところNCAV式ネットネット株には該当していません

続いて、所有する土地は以下のとおりですが、高換金性の有する土地はないように見受けられます。

こうした資産内容を加味した、他の類型のネットネット株指数は以下のとおりです。

指数
Net Cash1.96
Net Quick0.96
NNWC0.82
かぶ1000式0.96
NCAV0.77

Net Cash式を除く全てのタイプで、ネットネット株指数が1.0を下回っています。

②バリュートラップの危険性

2020年以前は、NCAV式ネットネット株指数が1.0を上回っていますので、指数の回帰性に期待を寄せることができそうです。

NCAVはこの1年減少傾向にあります。

③売上高・営業利益・BPSの成長性

売上高は拡大傾向をたどっています。

営業利益は、2008年と2009年を除き、黒字を維持しています。

1株純資産(BPS)は拡大しており、過去10年間で2.5倍に成長しています。

④ROE

ROEは比較的高めで推移しています。

2010年以降、最終黒字を計上し続けています。

⑤キャッシュフロー

営業キャッシュフローは多くの年でプラス圏をキープしています。

フリーキャッシュフローは、マイナス圏に転落する年が目立っています。

キャッシュフローがやや不安定であるため、なんらかの株主還元策の拡充を期待することは難しいように感じます。

⑥配当

2007年の上場以降、無配に転落したことはありません。現時点での配当利回りは2.62%です。

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

海外投資家の保有割合は4.2%に留まり、直近の株主総会での賛成割合は96%を超えているため、アクティビストの介入余地は乏しそうです。

まとめ:

直近の決算は良くありませんでしたし、有利子負債が急拡大している点に注意が必要です。しかし、流動資産の69%が現預金であり、非常に安定的な財務状態です。売上高やNCAV、BPSが長期的に拡大している点や、ROEが比較的高い水準である点は好印象です。キャッシュフローに安定性が欠けており、株主価値の向上策を期待することは難しそうですが、資産内容的には引き続き保有できる銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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