こんにちは、しーげる(@siegel)です。
かぶ1000式ネットネット株の1つにTBS(9401)という東証1部銘柄があります。
このTBSが、最新の財務内容からすると、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのか、調べてみたいと思います。
以下の7つの要素を1つずつ確認してゆきます。
目次
TBSは、ご承知のとおり、民放キー局の一角をなすメディア企業です。
したがって、個人的に投資対象から外している不動産業・金融業銘柄には該当しません。
当企業の高換金性資産の内訳を見ると、有価証券が83%を占めています。



この有価証券には、東京エレクトロンの599万株などが含まれています。保有する東京エレクトロン株は3300億円に達し、TBSの時価総額を超えています。
負債の内訳を見ると、有利子負債は8%に留まっています。借入利率は0.33-0.44%で低水準です。有利負債自己資本比率は3.53%で全く問題ありません。



流動資産から総負債を除いた正味流動資産は6262億円です。



時価総額を正味流動資産で割ったかぶ1000式ネットネット株指数は0.51になり、現時点でネットネット株に該当しています。



この他に赤坂エリアに「赤坂サカス」などの賃貸用不動産を所有しており、2206億円ほどの含み資産を有しています。
NNWC式でも、ネットネット株指数が1.0を下回っています。
NetCash | – |
NetQuick | – |
NCAV | – |
NNWC | 0.61 |
かぶ1000式 | 0.50 |
2019年以前は、ネットネット株指数が1.0以上に達していました。



TBSの正味流動資産は増加傾向にあります。したがって、株価に変化がなくても割安度が深まっており、株価の自律的反発に期待を寄せることができます。



売上高は増加傾向です。



営業利益の推移を見ると、1998年以降、営業黒字を維持しています。



過去10年間のBPSは、2.60倍に成長しています。



ROEは4%程度と低めで推移しています。



1998年以降、2010年を除いて、最終黒字を維持しています。



2000年以降、営業CFはすべての年でプラスを維持しています。
また、フリーキャッシュフローは多くの年で、プラス圏をキープしています。



キャッシュフローが比較的安定しているため、経営陣がその意思を持てば積極的な株主価値向上策を期待することができそうです。
1998年以降、無配年度はありません。現在の配当利回りは2.04%です。



買収防衛策が導入されています。
投資有価証券や含み資産を多く有する、かぶ1000式のネットネット株です。保有する株式の評価額によって正味流動資産が大きく変動しますが、現在の水準は明らかに割安です。ポートフォリオに加えておいても良い銘柄だと思います。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。
どうもこんにちは。
今日は天気もよく、桜もちらほら咲き始めたところを散歩してきました。
戦争をはじめ、株式市場はリスク満載ですが、こういう気分転換で、投資のアイデアも出てくるかもと思っています。
>したがって、個人的に投資対象から外している不動産業・金融業銘柄には該当しません。
TBSって、てっきり不動産・投資業銘柄だと思っていました。(笑)なぜなら、
>東京エレクトロン
>赤坂サカス
これらが無ければ、もう立ち行かないでしょう。
コンテンツ制作力はまだあるのかもしれませんが、それを利益につなげるのは、今後ますます難しくなりそうです。
我が家も、テレビを置かなくなって、10年以上経ちました。
(TBSラジオは、radikoで聴いてますね。)
楽天が買収を仕掛けたことがあると思いますが、あのあたりで、まだ力のあったテレビ局と、勢いがつき始めたネット企業が上手く結びつけば、もっとカネを稼げたと思います
こんにちは。
もう桜の季節なんですね。時の移ろいは早いものです。
TBSは、おっしゃるとおり「不動産・投資業銘柄」でした(笑)
TBSだけでなく、日本テレビやテレビ朝日も資産価値に比べて株価が低く、業界全体が厳しいのでしょうね。
00年代に楽天・ライブドア・村上ファンド絡みでメディア業界の再編が進んでいれば、今とは違った展開になったと思います。
そういえば、我家はTVはありますが、NHKしか見てないです。サブスク代が高いので、TVを処分するのもいいですねー。