ニッチツ(7021)の銘柄紹介 ― 再び割安になってきた機械・資源関連会社

こんにちは、しーげる(@siegel)です。

NCAV式ネットネット株候補の1つにニッチツ(7021)という東証2部銘柄があります。

このニッチツは、3月17日、2022年3月期の連結業績予想について、営業損益を1億2000万円の赤字から8000万円の赤字(前期9900万円の黒字)へ上方修正しました。好調な半導体需要に支えられ、資源関連事業のハイシリカ部門が増益となることが寄与する形です。

そこで、このニッチツが、最新の財務内容からして、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのか、調べてみたいと思います。

以下の7つの要素を1つずつ確認してゆきます。

①業種

ニッチツは、かつて「日窒鉱業」として知られた機械・資源関連会社で、舶用ハッチカバーで高シェアを誇ります。

したがって、個人的に投資対象から外している不動産業・金融業、非ESG銘柄には該当しません。

②ネットネット株指数

当企業の流動資産の内訳を見ると、現金が51%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債が31%に達しています。借入金の平均利率は0.69-0.85%です。有利子負債自己資本比率は11.74%で問題ない水準です。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は41.3億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.68になり、割安ではありますが、現時点ではネットネット株に該当していません

流動資産外に目を向けると、東京都港区に27.6億円の賃貸不動産を所有しています。

また、めぶきフィナンシャルグループなど14銘柄10.7億円分の株式を保有しており、安全域を厚く保つことに寄与しています。

NNWC式では、ネットネット株水準に達しています。

NetCash34.88
NetQuick1.39
NCAV0.68
NNWC0.62
かぶ1000式0.85

③バリュートラップの危険性

2021年以前は、ネットネット株指数が1.0以上に達しており、ネットネット株指数の回帰性にある程度、期待できそうです。

過去5年間のNCAVは微増傾向です。

④売上高・営業利益・BPS

売上高は微減傾向で推移しています。

営業利益の推移を見ると、1998年以降、営業黒字を維持していますが、2014年以降は低迷しています。

過去10年間のBPSは、1.17倍に成長していますが、2015年以降はほとんど拡大していません。

⑤ROE

ROEは、2016年以降、2%を切って低迷しています。

当期純利益率を見ると、過去24年間で2回、最終損失を計上しています。

⑥キャッシュフロー

営業CFはすべての年でプラスフリーキャッシュフローも多くの年でプラス圏をキープしています。

キャッシュフローが比較的安定しているため、経営陣の方針次第では、積極的な株主価値向上策を期待することができます。

⑦配当

1998年以降、無配年度はありません。配当利回りは2.26%です。

その他

2021年10月に、買収防衛策を導入しました。

海外投資家割合は6.3%に留まっていることにくわえ、直近株主総会決議の賛成割合が90%に達しており、今のところ、アクティビストの介入余地は乏しそうです。

まとめ

現金割合の高いネットネット株候補の銘柄です。賃貸不動産や有価証券を多く保有している点も魅力的です。売上高や営業利益が伸び悩んでおり、収益性の低い銘柄ですが、NCAV式ネットネット株水準で数年スパンで保有すれば失敗の少ない銘柄だと考えています。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください