ニッチツ(7021)の銘柄紹介 ― 再び割安になってきた機械・資源関連会社

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

NCAV式ネットネット株候補の1つにニッチツ(7021)という東証2部銘柄があります。

このニッチツは、最新の財務内容から、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのか、調べてみたいと思います。

以下の7つの要素を1つずつ確認してゆきます。

①業種

ニッチツは、かつて「日窒鉱業」として知られた機械・資源関連会社で、舶用ハッチカバーで高シェアを誇ります。

したがって、個人的に投資対象から外している不動産業・金融業銘柄には該当しません。

この記事では、ニッチツの類似業社として、包装プラントが主力の静甲(6286)と精密金型を主力とする機械メーカーの黒田精工(7726)を取り上げています。

②ネットネット株指数

当企業の流動資産の内訳を見ると、現金が57%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債が30%に達している点には留意が必要です。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は41.4億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.68になり、割安ではありますが、現時点ではネットネット株に該当していません

NNWC式では、ネットネット株水準に達しています。

NetCash4.52
NetQuick1.17
NCAV0.68
NNWC0.59
かぶ1000式0.76

③バリュートラップの危険性

2021年以前は、ネットネット株指数が1.0以上に達しており、ネットネット株指数の回帰性にある程度、期待できそうです。

過去5年間のNCAVは微増傾向です。

④売上高・営業利益・BPS

売上高は微減傾向で推移しています。

類似業2社と比較すると、業界全体が苦戦している様子です。

営業利益の推移を見ると、1998年以降、営業黒字を維持しています。

とはいえ、直近の営業利益率は、類似業2社と比較すると、最も低水準です。

過去10年間のBPSは、1.17倍に成長していますが、2015年以降はほとんど拡大していません。

⑤ROE

ROEは、2016年以降、2%を切って低迷しています。資金効率の内容をデュポン分解してみます。

当期純利益率を見ると、過去24年間で2回、最終損失を計上しています。

総資産回転率は0.6回程度です。

財務レバレッジは1.4倍程度です。

⑥キャッシュフロー

営業CFは大半の年でプラスフリーキャッシュフローも多くの年でプラス圏をキープしています。

キャッシュフローが比較的安定しているため、経営陣の方針次第では、積極的な株主価値向上策を期待することができます。

1998年以降、無配年度はありません。

⑦株価

2021年9月から10月にかけて、株価は急騰しましたが、その後過去3年間の最安値水準まで下落しています。

出典:SBI証券

その他

2021年10月に、買収防衛策を導入しました。

海外投資家割合は6.3%に留まっていることにくわえ、直近株主総会決議の賛成割合が90%に達しており、今のところ、アクティビストの介入余地は乏しそうです。

まとめ

比較的負債が多い銘柄であり、収益性の低い銘柄です。しかし、キャッシュフローはまずまずの水準を保っています。株価は低迷しており、個人的には、NCAV式ネットネット株水準に達すれば、購入を検討したい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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