中山福(7442)の銘柄紹介 ― 割安なキッチン用品メーカーは買いか?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

NCAV式ネットネット株候補の1つに中山福 (7442)という東証1部銘柄があります。

この中山福は、最新の財務内容から、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのか、調べてみたいと思います。

以下の7つの要素を1つずつ確認してゆきます。

①業種

中山福は、キッチン用品や保存容器を主力とする家庭用金物・日用雑貨を扱う企業です。

したがって、個人的に投資対象から外している不動産業・金融業銘柄には該当しません。

この記事では、中山福の類似業社として、化粧品・日用品・一般医薬品卸で最大手であるPALTAC (8283)と、雑貨・衣料・家電などブランド品主力にPB商品を開発しているドウシシャ(7483)と比較します。

②ネットネット株指数

当企業の流動資産の内訳を見ると、売上債権が48%を占めています。主要な販売先は国内のホームセンター・スーパーマーケット・通信販売・生活協同組合・専門小売店等であり、特別な懸念点はありません。

負債の内訳を見ると、有利子負債が44%に達している点には留意が必要です。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は96.1億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.75になり、割安ではありますが、現時点ではネットネット株に該当していません

NNWC式やかぶ1000式でも、ネットネット株指数が1.0を下回っています。

NetCash
NetQuick1.50
NCAV0.75
NNWC0.75
かぶ1000式0.83

③バリュートラップの危険性

2021年以前は、ネットネット株指数が1.0以上に達しており、ネットネット株指数の回帰性にある程度、期待できそうです。

過去5年間のNCAVは横ばい傾向です。

④売上高・営業利益・BPS

売上高は微増傾向で推移しています。

中山福は、類似業2社と比較して、売上高の伸びが最も緩慢です。

営業利益の推移を見ると、1998年以降、営業黒字を維持しています。

営業利益率は、類似業2社と比較すると、低水準で推移しています。

過去10年間のBPSは、1.43倍に成長しています。

⑤ROE

ROEは、好況期には7%を越えて推移しています。資金効率の内容をデュポン分解してみます。

当期純利益率を見ると、過去24年間で最終損失を計上した年はありません。

一方、総資産回転率は1.6回程度です。

財務レバレッジは1.5倍程度です。

⑥キャッシュフロー

営業CFは大半の年でプラスフリーキャッシュフローも多くの年でプラス圏をキープしています。

キャッシュフローが比較的安定しているため、経営陣の方針次第で、積極的な株主価値向上策を期待することができそうです。

1998年以降、無配年度はありません。

⑦株価

株価は、過去3年間の最安値水準で推移しています。

出典:SBI証券

その他

買収防衛策は導入されていません

海外投資家割合は5.4%に留まっていることにくわえ、直近株主総会決議の賛成割合が91%に達しており、アクティビストの介入余地は乏しそうです。

BBHフィデリティ・ロープライスドストックファンドが2.5%の株式を保有しています。

まとめ

比較的負債が多い銘柄ですが、営業利益率やROE、キャッシュフローはまずまずの水準を保っています。株価は低迷しており、個人的には、ネットネット株水準に達するようなことがあれば、購入しておきたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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