植松商会(9914)の銘柄紹介 ― 割安な東北地盤の機械工具商社

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

かぶ1000式ネットネット株の1つに植松商会(9914)というJASDAQ銘柄があります。

この植松商会は、最新の財務内容からすると、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのでしょうか。

以下の7つの要素を1つずつ確認してゆきます。

①業種

植松商会は、東北地盤の機械工具商社です。技術商社として自動車関連・IT関連企業向け販売とサポートを主力としています。

したがって、個人的に投資対象から外している不動産業・金融業銘柄には該当しません。

この記事では、植松商会の比較企業として、機械・工具専門商社の大手である山善(8051)と直動システム大手企業のTHK(6481)を取り上げます。

②ネットネット株指数

当企業の高換金性資産の内訳を見ると、売上債権が54%を占めています。取引先は東北地方を中心とする800社ほどの企業であり、特に警戒する理由はありません。

この有価証券には、椿本チエインの5.6万株や山善の13.2万株などの主要取引先の株式が含まれています。

負債の内訳を見ると、有利子負債はありません。

流動資産から総負債を除いた正味流動資産は23.5億円です。

時価総額を正味流動資産で割ったかぶ1000式ネットネット株指数は0.65になり、現時点でネットネット株に該当しています。

NNWC式でも、ネットネット株指数が1.0を下回っています。

NetCash
NetQuick1.51
NCAV1.22
NNWC0.84
かぶ1000式0.65

③バリュートラップの危険性

2021年前半には、ネットネット株指数が1.0以上に達していました。

植松商会の正味流動資産は横ばいです。

④売上高・営業利益・BPS

売上高は横ばいです。

類似業2社に水をあけられています。

営業利益の推移を見ると、時折、営業赤字を計上しています。

同業2社と比較すると、低調に推移しています。

過去10年間のBPSは、1.31倍に成長しています。

⑤ROE

ROEは低めで推移しています。その要因を探るため、資金効率の内容をデュポン分解してみます。

1998年以降、8回、最終赤字を計上しています。

一方、総資産回転率は1.1回程度です。

財務レバレッジは1.5倍程度で推移しています。

ROEの向上のためには純利益率の改善が必要です。

⑥キャッシュフロー

営業CFも、フリーキャッシュフローもマイナス圏に転落することが多くあります。

キャッシュフローが不安定であるため、積極的な株主価値向上策を期待しにくい銘柄です。

1998年以降、2002年と2011年に無配に転落しています。

⑦株価

株価は、過去3年間の最安値水準に到達しています。

出典:SBI証券

その他

買収防衛策は導入されていません。

海外の投資家割合は0.1%にすぎず、直近株主総会議案の賛成割合は99.97%に達していますから、アクティビストによる介入は期待できません。

12月16日の大引け後、95,000株の立会外分売の実施を発表しています。スタンダード市場区分における上場維持基準を満たすために行われるとのことです。

まとめ

業績は低迷しており、ROEやキャッシュフロー的にも魅力は感じられませんが、かぶ1000式のネットネット株指数的にも、株価水準的にも割安です。かぶ1000式のネットネット株圏内であれば、ポートフォリオに加えておいても良い銘柄だと思います。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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