ナイガイ(8013)の銘柄紹介 ― エフィッシモが注目する割安株は買い?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つにナイガイ(8013)という東証1部銘柄があります。

このナイガイは、12/14(月)の大引け後に22年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結決算を発表しました。昨年同期比で、売上高は11.2%の増収、営業利益は13.74億円の赤字から3.38億円の赤字へと赤字幅が縮小しています。

ナイガイは、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

この記事では、次の7つの視点をチェックしてゆきます。

①業種

ナイガイは、靴下老舗メーカーで、百貨店中心からECなど販路多角化を進めている企業です。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、靴下・タイツの企画販売大手のタビオ(2668)とストッキング・インナー大手のアツギ(3529)を取り上げます。

②ネットネット株指数

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が43%を占めており、安定的な資産内容です。

負債の内訳を見ると、有利子負債は30%です。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は41.4億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.63になり、現時点でNCAV式ネットネット株に該当しています。

NNWC式や、かぶ1000式でもネットネット株指数が1.0を下回っています。

NetCash
NetQuick2.36
NCAV0.63
NNWC0.71
かぶ1000式0.91

③バリュートラップの危険性

2017年にネットネット株指数が1.0を上回っており、指数の回帰性にある程度期待することができそうです。

NCAVは2019年以降、減少傾向にある点は要注意です。

④売上高・営業利益・BPS

1998年から2010年頃にかけての売上高は著しい減少傾向にありますが、2010年以降は横ばいで推移しています。

類似企業と比較すると、売上高を倍化させたタビオだけでなく、アツギにも大きく劣後しています。

営業利益はマイナスの年も多く出ており、本業での儲けが出ておらず、経済的な「堀」が埋まっている状態です。

類似企業の営業利益率と比較すると、ナイガイの営業利益率の低さが際立っています。

過去10年間で、BPSは86.8%に縮小しています。

⑤ROE

ROEは極めて低水準にあり、マイナス値になることも多くあります。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

純利益率はマイナス値を付けることが多くなっています。

総資産回転率は1.0回程度です。

財務レバレッジは1.6倍程度です。

ROEの改善には、兎にも角にも最終利益の黒字化が不可欠です。

⑥キャッシュフロー

営業キャッシュフローはマイナスに転落する年があり、フリーキャッシュフローもマイナスの年度が多くあります。

このようにキャッシュフローが不安定であるため、配当などの安定した株主還元策を期待することが困難です。実際に、1999年以降、無配を継続しています。

⑦株価

現在の株価は、過去3年間の最安値から5%程度上昇した水準で推移しており、ほぼ底値圏と言えます。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

アクティビストのエフィッシモが4.22%保有しています。購入金額は350円前後と思われます。

また、光通信創業者の長男である重田光時氏も株式保有しています。

まとめ:

株価は過去3年間の底値水準であり、ネットネット株指数的にも割安です。

しかし、売上高や営業利益は低迷しているうえ、資本効率性も悪く、キャッシュフローも不安定であるため、著しい業績改善や株主還元といったカタリストを期待することも困難です。

したがって、通常であれば、購入候補にはならない銘柄です。しかし、アクティビストのエフェッシモが大量保有している銘柄であり、株主価値の向上に期待を寄せることができる場合は購入対象になります。私個人としては、現在保有しており、売却すべき特別な理由もありませんので、引き続きホールドする予定です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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