TBS(9401)の銘柄紹介 ― 割安な民放大手企業

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

かぶ1000式ネットネット株の1つにTBS(9401)という東証1部銘柄があります。

このTBSは、最新の財務内容からすると、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのか、調べてみたいと思います。

以下の7つの要素を1つずつ確認してゆきます。

①業種

TBSは、ご承知のとおり、民放キー局の一角をなすメディア企業です。

したがって、個人的に投資対象から外している不動産業・金融業銘柄には該当しません。

この記事では、日本テレビの同業他社として、フジサンケイグループのフジHD(4676)と読売グループの民放大手民放キー局の日本テレビ(9404)と比較します。

②ネットネット株指数

当企業の高換金性資産の内訳を見ると、有価証券が82%を占めています。

この有価証券には、東京エレクトロンの599万株などが含まれています。保有する東京エレクトロン株は3700億円に達し、TBSの時価総額を大きく超えています。

負債の内訳を見ると、有利子負債は9%に留まっています。

流動資産から総負債を除いた正味流動資産は5512億円です。

時価総額を正味流動資産で割ったかぶ1000式ネットネット株指数は0.58になり、現時点でネットネット株に該当しています。

NNWC式でも、ネットネット株指数が1.0を下回っています。

NetCash
NetQuick
NCAV
NNWC0.70
かぶ1000式0.58

③バリュートラップの危険性

2019年以前は、ネットネット株指数が1.0以上に達していました。

日本テレビの正味流動資産は増加傾向にあります。したがって、株価に変化がなくても割安度が深まっており、株価の自律的反発に期待を寄せることができます。

④売上高・営業利益・BPS

売上高は増加傾向です。

同業のフジとの差が縮まっています。

営業利益の推移を見ると、1998年以降、営業黒字を維持しています。

同業2社と比較すると、日本テレビに水をあけられています。

過去10年間のBPSは、2.60倍に成長しています。

⑤ROE

ROEは4%程度と低めで推移しています。その要因を探るため、資金効率の内容をデュポン分解してみます。

1998年以降、2010年を除いて、最終黒字を維持しています。

一方、総資産回転率は0.4回を切っています。

財務レバレッジは1.4倍程度です。

ROEの向上のためには総資産回転率の改善が必要です。

⑥キャッシュフロー

2000年以降、営業CFはすべての年でプラスを維持しています。

また、フリーキャッシュフローは多くの年で、プラス圏をキープしています。

キャッシュフローが比較的安定しているため、経営陣がその意思を持てば積極的な株主価値向上策を期待することができそうです。

1998年以降、無配年度はありません。

⑦株価

株価は、過去3年間の最安値水準から46.3%程高い水準で推移しており、「底値圏」とみなすことはできません。

出典:SBI証券

その他

買収防衛策は導入されています。

また、赤坂エリアに「赤坂サカス」などの賃貸用不動産を所有しており、2206億円ほどの含み資産を有しています。

まとめ

高換金性資産に投資有価証券を多く含むため、保有株式の低迷により資産価値が毀損する可能性がありますが、かぶ1000式のネットネット株指数的には割安です。莫大な含み資産も有しており、下値余地は低く、ポートフォリオに加えておいても良い銘柄だと思います。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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