昭栄薬品(3537)の銘柄紹介 ― 花王株を大量保有するネットネット株

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

かぶ1000式ネットネット株の1つに昭栄薬品(3537)というJASDAQ銘柄があります。

この昭栄薬品は、最新の財務内容から、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのか、調べてみたいと思います。

以下の7つの要素を1つずつ確認してゆきます。

①業種

昭栄薬品は、環境負荷が低いパーム・ヤシ等の天然油脂の化学商社です。

したがって、個人的に投資対象から外している不動産業・金融業銘柄には該当しません。

この記事では、昭栄薬品の同業他社として、ゴム・化学品の商社である三洋貿易(3176)と西日本地盤の化学品専門商社中堅企業である三京化成(8138)と比較します。

②ネットネット株指数

当企業の高換金性資産の内訳を見ると、売上債権が50%を占めています。海外売上高の集計は公表されていないもののそれほど大きな割合を占めている形跡はなく、売上債権の割合が大きいことは大きな懸念材料ではありません。

有価証券には、花王の69.4万株などが含まれています。

負債の内訳を見ると、有利子負債は10%に留まっています。

流動資産から総負債を除いた正味流動資産は61.6億円です。

時価総額を正味流動資産で割ったかぶ1000式ネットネット株指数は0.58になり、現時点でネットネット株に該当しています

NNWC式でも、ネットネット株指数が1.0を下回っています。

NetCash
NetQuick10.17
NCAV3.79
NNWC0.88
かぶ1000式0.58

③バリュートラップの危険性

2016年以降、ほぼ常に、ネットネット株指数が0.66以下で推移しています。

正味流動資産も横ばい状態が続いています。

したがって、正味流動資産の蓄積による、株価の自律的上昇を期待することが難しい状態で、バリュートラップに陥っている可能性があります。

④売上高・営業利益・BPS

売上高は横ばい傾向です。

昭栄薬品が最も低迷しています。

営業利益の推移を見ると、減少傾向にあります。

同業2社と比較すると、三洋貿易が他2社を圧倒しています。

2014年以降、BPSは1.89倍に成長しています。

⑤ROE

ROEは3%台で低めで推移しています。その要因を探るため、資金効率の内容をデュポン分解してみます。

当期純利益率を見ると、2016年の上場以降、最終黒字を維持しています。

一方、総資産回転率は1.2回程度です。

財務レバレッジは2倍程度です。

ROEの向上のためには純利益率の改善が必要です。

⑥キャッシュフロー

営業CFもフリーキャッシュフローもマイナス圏に転落する年度が見られます。

キャッシュフローが不安定であるため、積極的な株主価値向上策を期待することは難しそうです。

上場以降、減配年度はありません。

⑦株価

株価は、過去3年間の最安値水準から35.8%程高い水準で推移しており、「底値圏」とは言えません。

出典:SBI証券

その他

買収防衛策は導入されていません

光通信が9.4%まで株式保有割合を増やしている点に注目です。

一方、海外投資家割合は3%に留まっており、直近の株主総会決議での賛成割合は97%を超えていることからアクティビストの介入余地は乏しそうです。

まとめ

高換金性資産に投資有価証券を多く含むため、保有株式の低迷により資産価値が毀損する可能性がありますが、かぶ1000式のネットネット株指数的には割安です。

押し目で丁寧に拾ってゆくなら、損失の可能性は乏しい銘柄だと思います。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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