ナカヨ(6715)の銘柄紹介 ― 割安な電話機メーカーは買いか?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

NCAV式ネットネット株の1つにナカヨ (6715)という東証1部銘柄があります。

このナカヨは、最新の財務内容から、ネットネット株投資家として保有できる銘柄なのか、調べてみたいと思います。

以下の7つの要素を1つずつ確認してゆきます。

①業種

ナカヨは、電話機や交換機の中堅メーカーです。

したがって、個人的に投資対象から外している不動産業・金融業銘柄には該当しません。

この記事では、ナカヨの同業他社として、ビジネスホンやネットワーク・セキュリティ機器を販売するサクサ(6675)と、 ビジネスホンを扱う岩崎通信機(6704)と比較します。

②ネットネット株指数

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が40%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債はありません

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は96.5億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.65になり、現時点でネットネット株に該当しています

NNWC式でも、ネットネット株指数が0.66を下回っています。

NetCash11.96
NetQuick1.03
NCAV0.65
NNWC0.62
かぶ1000式0.68

③バリュートラップの危険性

2018年以前は、ネットネット株指数が1.0以上に達しており、ネットネット株指数の回帰性に期待できそうです。

ナカヨのNCAVは、過去10年間で微増しています。

④売上高・営業利益・BPS

売上高は横ばいで推移しています。

ナカヨは、同業のサクサに水をあけられています。

営業利益の推移を見ると、2010年以降は営業黒字を維持しています。

同業2社と比較すると、岩崎通信機より利益率が高いもののサクサより低水準です。

過去10年間の自己資本は、1.35倍に成長しています。

⑤ROE

ROEは低水準で推移しています。その要因を探るため、資金効率の内容をデュポン分解してみます。

当期純利益率を見ると、過去24年間で10回の最終損失を計上しています。

一方、総資産回転率は0.8回を切っています。

財務レバレッジは1.3倍程度に抑制されています。

まずは純利益率の改善が期待されます。

⑥キャッシュフロー

営業CFは大半の年でプラスを維持しています。

フリーキャッシュフローも多くの年でプラス圏をキープしています。

キャッシュフローが比較的安定しているため、業績が上向けば積極的な株主価値向上策を期待することができそうです。

2002年以降、無配年度はありません。

⑦株価

株価は、過去3年間の最安値水準から17%程高い水準で推移しており、もうひと押しすれば「底値圏」とみなすことができます。

出典:SBI証券

その他

買収防衛策は導入されていません

海外投資家割合は6.2%に留まっていることにくわえ、直近株主総会決議の賛成割合が81%に達しており、アクティビストの介入余地は乏しそうです。

まとめ

営業利益率やROEは低く、収益性に課題のある企業です。ネットネット株指数的には割安になりつつありますが、個人的には、もうひと押し下がった水準を狙いたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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