SECカーボン (5304)の銘柄紹介 ― 黒鉛電極の世界トップシェアの割安株

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

11月24日時点でのNCAV式ネットネット株にSECカーボン(5304)という東証2部銘柄があります。

このSECカーボンは、最新の財務内容でも、ネットネット株投資家としてホールドできる銘柄なのでしょうか?

この記事では、以下の7つの視点から検討してみました。

①業種

SECカーボンは、アルミ製錬向け電極で世界高シェアを誇る独立系炭素製品の大手メーカーです。

したがって、個人的に投資を控えている不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、炭素製品の大手の日本カーボン(5302)と電極・ファインカーボン、摩擦材に強みを持つ東海カーボン(5301)を取り上げます。

②ネットネット株指数

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が50%を占めており、安定的な資産内容です。

負債の内訳を見ると、有利子負債はありません

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は356.9億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.66になり、ぎりぎりネットネット株に該当しています。

NCAV式だけでなく、NNWC式でもネットネット株に該当しています。

NetCash1.54
NetQuick1.15
NCAV0.66
NNWC0.66
かぶ1000式0.80

③バリュートラップの危険性

2020年以前には、ネットネット株指数が1.0を上回っており、指数の回帰性にある程度期待することができそうです。

NCAVは上昇傾向にあります。

④売上高・営業利益・BPS

売上高の増減は激しいものの、長期的には上昇トレンドで推移しています。

類似企業と比較すると、東海カーボンが大きく売上高を伸ばしていますが、SECカーボンは日本カーボンと同じような売上高動向になっています。

営業利益は2016,2017年以外で黒字を維持しており、本業での儲けを出しています。

類似企業の営業利益率と比較すると、SECカーボンが最も高い水準で推移しています。

BPSは、過去10年間で1.65倍に成長しています。

⑤ROE

ROEは、好況期には7%を超える水準に達しています。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

2018年以降の純利益率は10%を超えています。

総資産回転率は0.5回を下回っています。

財務レバレッジは1.1倍程度です。

純利益率が高いため、ROEが高水準で推移しています。

⑥キャッシュフロー

2000年以降、営業キャッシュフローはプラスを維持しています。

また、2013年以降、フリーキャッシュフローもプラスを維持しています。

このようにキャッシュフローが安定しているため、配当や自社株買いなどの安定した株主還元策を期待したいところです。

1998年以降、安定した配当実績を持っています。

⑦株価

現在の株価は、過去3年間の最安値から8.2%高い水準に留まっており、ほぼ底値水準です。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません

海外投資家の株主割合は6.9%であり、直近の株主総会決議の賛成割合は93%を超えているため、アクティビストの介入の気配はありません。

まとめ:

株価は過去3年間の底値水準で、ネットネット株指数的にも割安です。

売上高や営業利益、BPSは上昇傾向にあるうえ、資本効率性は良好で、キャッシュフローは安定しています。そのため増配や自社株買いといったカタリストを期待することもできます。

ネットネット株水準では購入しておきたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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