小森コーポレーション(6349)の銘柄紹介 ― 国内唯一の紙幣印刷機メーカー

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つに小森コーポレーション(6349)という東証1部銘柄があります。

この小森コーポレーションは、ネットネット株投資家として、投資できる銘柄でしょうか?

下記の購入基準に該当するか、1つずつ確認してゆきます。

①業種

小森コーポレーションは、印刷機専業であり、国内唯一の紙幣印刷機メーカーです。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、特殊印刷機メーカーから画像検査事業に転換したシリウスV(6276)と新聞向け中心の輪転機大手の東京機械製作所(6335)を取り上げてゆきます。

②ネットネット株指数

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が43%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債は21%です。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は627億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.66になり、現時点でネットネット株に該当しています。

NCAV式以外では、NNWC式でもネットネット株指数が1.0を下回っています。

Net Cash
Net Quick3.63
NCAV0.66
NNWC0.93
かぶ1000式1.64

③バリュートラップの危険性

2020年初頭には、ネットネット株指数が1.0を上回っており、指数の回帰性に期待を寄せることができます。

とはいえ、NCAVは微減傾向であるため、注意が必要です。

④売上高・営業利益・BPS

売上高は低迷しています。

類似企業と比較すると、いずれの企業も売上高が低迷し、苦戦しています。

営業利益は低下傾向にあり、「経済的な堀」が埋まりつつあります。

類似企業の営業利益率と比較すると、小森コーポレーションの営業利益率の低下が目立っています。

BPSは過去10年間で6.0%程度目減りしています。

⑤ROE

ROEは低下傾向にあります。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

過去24年間に8度の最終損失を計上しています。

総資産回転率は低水準で、0.5回程度に留まっています。

財務レバレッジは1.5倍程度で推移しています。

⑥キャッシュフロー

営業キャッシュフローも、フリーキャッシュフローもマイナスに転落する年が多くなっています。

キャッシュフローが安定していないものの、過去24年間に無配に転落したことはありません。

⑦株価

現在の株価は、過去3年間の安値水準よりも9%程度高めで推移しているにすぎず、ほぼ底値圏と言えます。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されています

海外投資家の割合は25.4%に達し、直近株主総会の賛成割合も70%台前半に留まっているものもあるため、アクティビストの動きに要注目です。

まとめ:

売上高や営業利益が低迷しており、ROEも低水準である点に留意が必要です。とはいえ、キャッシュを潤沢に保有しており、紙幣印刷で培われた高い技術力を有する企業であることから、ネットネット株水準では保有を検討できる銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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