イワブチ(5983)の銘柄紹介 ― 割安な防災・4K/8Kテレビ関連銘柄は買いか?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株候補の1つにイワブチ(5983)というJASDAQ銘柄があります。

イワブチは、11月11日に2022年3月期の中間決算を発表し、売上高は昨年比8.8%の増収、営業益は62.5%の増益を計上しました。

このイワブチは、ネットネット株投資家として、ホールドできる銘柄でしょうか?

下記の購入基準に該当するか、1つずつ確認してゆきます。

①業種

イワブチは、電力架線用金具や交通信号用金具で圧倒的なシェアを誇るメーカーです。情報通信関連にも展開しているため、防災・台風関連銘柄だけでなく、4K・8Kテレビ関連銘柄として注目を集めることもあります。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、架線金物大手の大谷工業(5939)と電力鉄塔の大手で架線金物も扱う那須電機鉄工(5922)を取り上げてゆきます。

②ネットネット株指数

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が58%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債は10%に留まっています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は92.9億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.67になり、現時点ではネットネット株に該当していません。

他の計算式でもNetCash式以外では、ネットネット株指数が1.0を下回っています。

Net Cash1.65
Net Quick0.92
NCAV0.67
NNWC0.67
かぶ1000式0.77

③バリュートラップの危険性

2020年初頭には、ネットネット株指数が1.0を上回っており、指数の回帰性に期待を寄せることができます。

NCAVは順調に積み上がっています。

④売上高・営業利益・BPS

売上高は低迷しています。

類似企業と比較すると、いずれの企業も売上高が低迷し、苦戦しています。

営業利益は黒字を維持しているとはいえ低下傾向にあり、「経済的な堀」が埋まりつつあります。

類似企業の営業利益率と比較すると、2010年以降は大きな違いは見られません。

BPSは過去10年間で25.6%程度成長しています。

⑤ROE

2006年以降は、好況期でも、ROEが7%を超えることはありません。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

過去24年間に一度も最終損失を計上していない点は評価できます。

総資産回転率は低水準で、0.5回程度に留まっています。

財務レバレッジは1.2倍程度で推移しています。

純利益率は低下傾向にありませんので、総資産回転率の向上により、ROEの改善を目指してゆきたいところです。

⑥キャッシュフロー

営業キャッシュフローはプラスで推移していますし、フリーキャッシュフローもプラスの年度が多くなっています。

キャッシュフローが安定しているため、配当などの安定した株主還元策も期待することができます。実際、安定した配当実績を持っています。

⑦株価

現在の株価は5,700円前後であり、過去3年間の安値水準よりも30%程度高めで推移しています。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません

海外投資家の割合は4.2%に過ぎず、直近株主総会の賛成割合も94%以上であるため、アクティビストの介入余地は少ないように思われます。

とはいえ、自社取引先持株会や自社従業員持株会が保有数を増やしており、関係者は今後の業績をポジティブに捉えている可能性があります。

まとめ:

売上高や営業利益が低迷しており、ROEも低水準である点に留意が必要です。とはいえ、キャッシュを潤沢に保有しており、安定的なキャッシュフローを有していることから、ネットネット株水準では保有を検討できる銘柄です。

個人的には既に保有している銘柄ですが、コロナショック時の株価水準ではさらに買い増したい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください