カネソウ(5979)の銘柄紹介 ― キャッシュリッチな割安銘柄

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つにカネソウ(5900)という名証2部銘柄があります。

このカネソウは、11/5(金)に22年3月期の中間決算を発表しました。昨年同期比で、売上高は0.9%の増収、営業利益は7300万円から▼4700万円の赤字に転落することになりました。

このカネソウは、ネットネット株投資家として、引き続き保有を継続できる銘柄でしょうか?

この記事では、次の7つの視点をチェックしてゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

カネソウは、マンホール蓋や排水金具を主体とする建築金具メーカーです。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、住宅建材中堅メーカーのダイケン(5900)と建材商社の杉田エース(7635)を取り上げます。

②ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、現金預金が69%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債はありません

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は98.7億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.60になり、引き続きNCAV式ネットネット株に該当します。

なお、他の類型のネットネット株指数は以下のとおりです。

指数
Net Cash0.95
Net Quick0.80
NNWC0.63
かぶ1000式0.69
NCAV0.60

NCAV式以外の計算式でも、ネットネット株指数は1.0未満となり、保有する資産に照らして株価が割安であることを示しています。

③好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2016年以降、ネットネット株指数が1.0を上回ったことがなく、バリュートラップに陥っている可能性の高い銘柄です。

NCAVは2015年以降、伸び悩んでいます。

④過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は減少傾向にあります。

類似企業の売上高推移を比較すると、杉田エースだけでなく、ネットネット株であるダイケンにも劣後しています。

営業利益は、黒字を維持しているもの、低迷しています。

類似企業の営業利益率と比較すると、ダイケンと同じような利益率水準です。

⑤好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で1株当たり純資産が1.5倍以上成長しているか?

ROEは、1998年以降、7%を超過したことはなく、低迷しています。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

過去24年間に最終損失を計上したことがない点は評価できます。

総資産回転率は0.4回程度で推移しています。

財務レバレッジは1.1倍程度です。

ROEの改善には、純利益率や総資産回転率の向上が不可欠です。

1株純資産は横ばいで推移しており、過去10年間で0.15%の拡大に留まっています。

⑥営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローは、2000年以降、プラスを維持しています。

また、フリーキャッシュフローも大半の年でプラスで推移しています。

キャッシュフローが安定しているため、配当などの株主還元策の拡充を図ることはできそうです。

1998年以降、無配に転落した年はありません。

⑦株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間の最安値から11.0%程度上昇した水準で推移しているため、もう一押しした水準では底値圏ということができそうです。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

海外投資家による株主保有はほとんどなく、株主総会の賛成割合が98%を超えていることから、アクティビストによる介入も想定できません。

まとめ:

ネットネット株指数的には割安な銘柄です。また、財務内容はキャッシュリッチで安定的です。

しかし、売上高は低迷しており、ROE的にも魅力は乏しい銘柄です。

株価が下がった局面で丁寧に拾うことを心がけるなら、失敗する可能性の低い銘柄だと思いますが、個人的には保有割合を増やしたい銘柄ではありません。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください