大阪製鐵 (5449)の銘柄紹介 ― 割安な日本製鐵子会社は買いか?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つに大阪製鐵(5449)という東証1部銘柄があります。

この大阪製鐵は10/28(木)、22年3月期第2四半期決算を発表しました。昨年同期比で、売上高が28.9%の増収、営業利益は2.8倍の増益を計上しました。

この大阪製鐵は、ネットネット株投資家として、引き続き保有継続できる銘柄なのでしょうか?

この記事では、次の7つの視点をチェックしてゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

大阪製鐵は、日本製鉄系の電炉の中核企業です。一般形鋼で国内首位、エレベーター用レールでも高シェアを誇る鉄鋼メーカーです。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、日本製鉄系の電炉大手の合同製鐵(5410)と、独立系電炉大手の東京製鐵(5423)を取り上げます。

②ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、預り金を含む現金預金が51%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債は47%に達しています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は728億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.66になり、現時点でネットネット株に該当します。

NNWC式でも、ネットネット株指数が1.0未満になっており、割安であることを示しています。

NC3.74
NQ1.45
NCAV0.66
NNWC0.79
かぶ10001.42

③好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2019年以前は、ネットネット株指数が1.0を上回って推移しており、指数の回帰性に期待を寄せることができそうです。

NCAVは、2020年以降、目減りしています。

④過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は、2017年以降、わずかに上昇傾向をたどっています。

類似企業を比較すると、大阪製鐵がもっとも順調に推移しています。

2001年以降、営業黒字を維持してます。

類似企業の営業利益率と比較すると、他メーカーよりも高い営業利益率を維持しています。

⑤好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で1株純資産が50%以上成長しているか?

ROEは、好況期には軽く7%を超過しています。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

2001年以降、最終黒字を維持している点は評価できます。

総資産回転率は0.4回程度です。

財務レバレッジは1.3倍程度です。

1株純資産は、過去10年間で、28.5%の拡大に留まっています。

⑥営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローは大半の年でプラスを維持していますが、シクリカル銘柄ゆえにフリーキャッシュフローは不安定な推移を示しています。

シクリカル銘柄であるため、好況期には増配や自社株買いなどの株主還元策を期待することができますが、不況期には株主価値向上を図るための施策を期待することはできません。

実際、増配と減配を繰り返しています。

⑦株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間の最安値から17.4%上昇しており、安値圏ではありますが、底値圏とは言えません。

その他の特記事項

日本製鐵が60.6%の株式を保有しており、親子上場解消期待銘柄です。

買収防衛策は導入されていません。

また、海外投資家の割合は8.7%に留まっていますし、株主総会の取締役会提案の決議事項は90%以上の賛成票を得ており、アクティビストの介入余地がほとんどありません。

電炉メーカーであるため、電力費高騰は収益悪化要因になるため、注意を要します。その一方で、鉄スクラップは上昇しており、株価にはポジティブです。

まとめ:

現時点でネットネット株に該当しています。

典型的なシクリカル銘柄であり、景気動向を反映しやすい銘柄ですが、下値は限定的と言えそうです。注意深く監視し、下押しした時に買い増ししたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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