中山福(7442)の銘柄紹介 ― 家庭用金物の卸企業の割安株

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株候補の1つに中山福(7442)という東証1部銘柄があります。

この中山福は、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

この記事では、次の8つの視点をチェックしてゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

中山福は、キッチン用品や保存容器を中心とする家庭用金物・日用雑貨の卸企業です。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、化粧品・日用品・一般医薬品卸で最大手のパルテック(8283)と、ブランド品など量販店向け中心に卸売りをしているドウシシャ (7483)を取り上げます。

②時価総額が100億円以下か?

10月20日(終値:410円)の時価総額は82.9億円で、値動きの軽い小型株です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、売上債権が46%を占めていますが、海外売上高比率は高くないため、大きな懸念点ではありません。

負債の内訳を見ると、有利子負債は55%程度に達しています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は95.6億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.87になり、現時点でネットネット株に該当していません

他の類型でも、ネットネット株には該当しません。

NC
NQ1.89
NCAV0.87
NNWC0.91
かぶ10001.03

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2016年以降のネットネット株指数の推移を見ると、2020年以前は1.0を上回って推移しています。

NCAVは微増傾向にあります。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は緩やかな上昇傾向にあります。

類似企業を比較すると、パルタックの売上高に遠く及びません。

過去24年間、営業赤字を計上したことはありません。

類似企業の営業利益率と比較すると、ドウシシャの営業利益に遠く及びません。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

ROEは、2016年を最後に7%を超えたことがありません。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

1998年以降、最終損失を計上した年はありません。

総資産回転率は1.5回程度です。

財務レバレッジは1.5倍程度です。

純利益率を再び上昇させることができるかがネックになりそうです。

自己資本は、過去10年間で、38.7%拡大しています。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローは大半の年でプラスを維持しています。

また、フリーキャッシュフローも多くの年度でプラス圏に留まっています。

このようにキャッシュフローが比較的安定しているため、配当などの安定した株主還元策を期待できます。

1998年以降、配当実績を有しています。

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間の最安値から10.0%しか上昇しておらず、ほぼ底値圏と言えます。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

BBHフィデリティ・ロープライスドストックファンドが2.57%の株式を保有しています。

まとめ:

現時点でネットネット株に該当しませんが、割安な資産バリュー株です。

一時的に業績が悪化し、株価が3年間の底値圏で低迷していますが、ROE的にもキャッシュフロー的にも大きな懸念点は見いだされません。

ネットネット株水準にまで株価が下がることがあれば、購入を前向きに検討したい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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