弘電社 (1948)の銘柄紹介 ― 三菱電機子会社の設備エンジニアリング会社は買いか?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株候補の1つに弘電社 (1948)という東証2部銘柄があります。

この弘電社は、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

この記事では、次の8つの視点をチェックしてゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

弘電社は、三菱電機系の設備工事業者で、重電・電子機器の商品販売部門も併営しています。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、北海道地盤の電気工事会社の北弘電社(1734)と、古河系のプラント工事中堅企業である富士古河E&C (1775)を取り上げます。

②時価総額が100億円以下か?

10月19日(終値:4,880円)の時価総額は87.6億円で、値動きの軽い小型株です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、親会社への貸付金を含む現金同等物が53%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債は7%程度に留まっています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は127.4億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.69になり、現時点でネットネット株に該当していません

なお、安定した資産が多いため、NetCachを除くネットネット株類型で1.0を下回る割安株です。

NC4.00
NQ0.73
NCAV0.69
NNWC0.74
かぶ10000.68

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2016年以降、ネットネット株指数が1.0を上回って推移したことがなく、バリュートラップに陥っている可能性を感じさせます。

NCAVは上昇傾向にあります。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

1998年以降、売上高は緩やかな減少傾向にあります。

類似企業を比較すると、富士古河E&Cの売上高に遠く及びません。

1998年以降の営業利益は、増加傾向で推移しています。

類似企業の営業利益率と比較すると、富士古河E&Cに及びません。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

ROEは改善傾向にあり、2017年から20年にかけて、7%超で推移しています。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

純利益率が上昇傾向にあります。

総資産回転率は1.1回程度です。

財務レバレッジは1.5倍程度です。

純利益率が向上しているため、ROEが改善傾向にあります。

自己資本は、過去10年間で、62.1%拡大しています。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローがマイナスに転落することが多く、フリーキャッシュフローもマイナスに陥ることが多くなっています。

このようにキャッシュフローが安定していないため、配当などの安定した株主還元策を期待できません。

とはいえ、1998年以降の配当実績はあります。

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間の最安値から35.4%ほど上昇しており、底値圏とは言えません。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

三菱電機が50%の株式を保有する親子上場解消期待銘柄でもあります。

まとめ:

キャッシュリッチな資産バリュー株です。

成長性は乏しいものの、ROEが改善傾向にある点は評価できます。

現在の株価は底値圏と言えず、ネットネット株でもないため、この株価水準での購入は見合わせますが、ネットネット株圏内の購入は前向きに検討したい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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