スリーエフ(7544)の銘柄紹介 ― 割安なコンビニ銘柄は買いか?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株候補の1つにスリーエフ(7544)という東証2部銘柄があります。

スリーエフは、10/14(木)に、22年2月期第2四半期(3-8月)の決算を発表しました。売上高は前年同期比で2.2%の減収になったものの、営業利益は2.1倍の黒字を計上しています。

このスリーエフは、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

この記事では、次の8つの視点をチェックしてゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

スリーエフは、神奈川を地盤とするコンビニ中堅企業で、ローソンと共同ブランド店を運営しています。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、中国地方地盤のコンビニ企業であるポプラ(7601)と、イオン系のコンビニ中堅企業であるミニストップ(9946)を取り上げます。

②時価総額が100億円以下か?

10月15日(終値:319円)の時価総額は24.6億円で、非常に値動きの軽い超小型株です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、現金預金が90%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債はありません

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は35.8億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.69になり、現時点でネットネット株に該当していません

なお、圧倒的な現金保有を誇っているため、すべてのネットネット株類型で1.0を下回る割安株です。

NC0.78
NQ0.78
NCAV0.69
NNWC0.70
かぶ10000.77

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2017年以前は、NCAV(正味流動資産)が負の値であるため、ネットネット株指数が算出できません。2018年頃までネットネット株指数が1.0を上回っています。

NCAVは2018年に正転しています。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

1998年以降、売上高は減少傾向にあります。

類似企業を比較すると、ミニストップの伸びに遠く及びません。

1998年以降の営業利益は、減少傾向で推移しています。

類似企業の営業利益率と比較すると、直近数年間は、他の会社よりもやや高めの営業利益率を維持していますが、低水準である点は変わりません。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

ROEは低迷しています。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

過去24年間で9回ほど最終損失を計上しています。

総資産回転率は2.4回程度で高水準です。

財務レバレッジは1.3倍程度です。

ROEの改善には、純利益率の向上が必要不可欠です。

自己資本は、過去10年間で、34.4%縮小しています。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローは大半の年でプラスを維持していますが、フリーキャッシュフローがマイナスに転落する年が多くなっています。

このようにキャッシュフローが安定していないため、配当などの安定した株主還元策を期待できません。

実際、2016年から2019年にかけて、無配に転落しています。

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間の最安値から35.7%ほど上昇しており、底値圏とは言えません。

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

まとめ:

キャッシュリッチな資産バリュー株です。

成長性は乏しく、ROE的にもキャッシュフロー的にも魅力はありません。

とはいえ、負債を差し引いた現預金が時価総額を上回っており、僅かなカタリストで水準訂正の生じる可能性があるため、ポートフォリオに加えておいてもよい銘柄かもしれません。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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