KG情報 (2408)の銘柄紹介 ― キャッシュリッチなバリュー株は買いか?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

NCAV式ネットネット株候補の1つにKG情報(2408)というJASDAQ銘柄があります。

このKG情報は、10/8(金)に21年12月期第3四半期累計(1-9月)の決算を発表し、売上高が昨年同期比で9.6%の増収、営業利益は3.3億円の損失から0.3億円の損失へと赤字縮小になりました。

このKG情報は、ネットネット株投資家として、購入対象となる銘柄なのでしょうか?

この記事では、次の8つの視点をチェックしてゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

KG情報は、中国・四国地方を中心に求人、住宅、ブライダル関連情報誌を発行している企業です。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、専門職の人材紹介・派遣を中心に人材サービスを展開するクイック(4318)と、3大都市圏で無料求人情報誌を発行するアルバイト(2341)を取り上げます。

②時価総額が100億円以下か?

10月8日時点(終値:368円)の時価総額は26.4億円で、急騰しやすい超小型株です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が92%を占めており、非常に安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債はありません。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は35.5億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.74になり、NCAV式ネットネット株には該当していません。

なお、他の類型のネットネット株指数は以下のとおりです。

指数
Net Cash0.83
Net Quick0.75
NNWC0.71
かぶ1000式0.75
NCAV0.74

指数が0.66を下回っているのは類型はありませんが、圧倒的な現金保有を誇っているため、全ての類型で1.0を下回っています。

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2019年以前は、NCAV式ネットネット株指数が1.0を上回っていますので、指数の回帰性に期待を寄せることができそうです。

NCAVは横ばいで推移しています。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は減収傾向にあります。

類似企業の売上高推移を比較すると、クイックに大きく劣後しています。

営業損失を出す年度も多くあります。

類似企業の営業利益率と比較すると、アルバイト社と共に収益性が悪化しています。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

ROEは、直近3年間、マイナス圏で推移しています。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

当期純利益率の推移を見ると、2018年以降、最終損失を計上しています。

総資産回転率は0.3回程度で推移しています。

財務レバレッジは1.2倍程度です。

ROE以前に、まず、最終利益を出す必要があります。

自己資本は、過去10年間で、2.4%縮小しています。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローも、フリーキャッシュフローも、マイナス圏に転落することが多くなっています。

キャッシュフローが不安定であるため、配当などの株主還元策の拡充を期待することは難しそうです。

2018年、2019年と減配しています。

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間の最安値から70.0%程度上昇した水準で推移しているため、購入のタイミングとは言えそうにありません。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

まとめ:

現預金が非常に多く、財務安定の割安株です。

ただし、売上高・営業利益・自己資本は伸びておらず、キャッシュフローやROE的にも魅力のない銘柄です。

また、株価水準的にも購入のタイミングを逸しているように思います。

上記の点からすると、現時点で購入したい銘柄とは言えません。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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