ネットネット株投資においては無配銘柄のほうが高リターン?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

時々、本名は「シゲル」なのか、と尋ねられますが、本名は別です(笑)。

ネットネット株投資を始める前に、ジェレミー・シーゲルの本に心を打たれ、その頃に取得した情報収集用のツイッターアカウント名におこがましくも「しーげる」と付けさせていただきました。

さて、この尊敬するジェレミー・シーゲル教授は、配当金を再投資することで投資効率が高まることに加え、高配当銘柄は「下落相場のプロテクター」・「上昇相場のアクセル」となると説いておられます。

実際そのとおりだと思うのですが、他の研究者によれば、ネットネット株については、無配銘柄のほうが高リターンである、という指摘があります。

たとえば、ネットネット株投資の専門書(英語)に“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”という本があります。

この本は、次のようなチェックポイントを見て、ネットネット株の投資対象を選ぶように勧めています。

  1. 時価総額
  2. ネットネット株指数(時価総額/NCAV)
  3. NCAVの前年比
  4. 業種
  5. 流動比率と有利子負債自己資本比率

そして、この“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”は、配当について、次のような基準を持つことを推奨しています。

  • 無配であること

その理由について、こう記されています。

ネットネット株に関する調査で明らかなように、配当はネットネット株のリターンに大きな悪影響を及ぼします。配当金を支払うネットネット株は、配当金は支払わないネットネット株よりもはるかに低い平均年間リターンを提供します。可能な限り最高のリターンをもたらすネットネット株を購入することを目指している場合は、配当銘柄を避けることが理にかなっています。

出典:“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”

つまり、ネットネット株投資においては、配当銘柄よりも無配銘柄のほうがリターンが良い、ということです。

たしかに、この1年に急騰したネットネット株の中には複数の無配銘柄がありました。

たとえば、中央製作所(6846)。2021年3月期に無配転落しましたが、800円台から2,000円台に急騰しました。

出典:SBI証券

また、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド (9610)。長らく無配が続いていますが、2020年11-12月にかけて100円台から400円台後半に急騰しています。

出典:SBI証券

ほかにも、

・2020年7-8月にかけて200円前後から500円台に急騰したストリームメディアコーポレーション (4772)

・2021年1-2月に400円台から1,500円台に急騰したジオマテック (6907)

・2020年夏から秋にかけてテンバーガーを達成したダントーホールディングス (5337)

・2021年夏に800円台から3700円に急騰した東京機械製作所 (6335)

・・・など多くの無配銘柄が急騰しており、無配銘柄のほうが高リターンであるという指摘には説得力があります。

とはいえ、現在のNCAV式ネットネット株の無配銘柄は、

桂川電機(6416)

のみです。

また、NNWC式ネットネット株で無配銘柄を探しても、

桂川電機(6416)

ナイガイ(8013)

MUTOH(7999)

という微妙な銘柄だけしかありません。

上記の指摘は非常に興味深いものの、日本のネットネット株リストを見ると、無配銘柄は非常に少なく、それらの無配銘柄の多くは、財務基盤が不安定で、購入対象になりにくい銘柄群です。

こうした銘柄にも一定の資金を入れていかなければ、リターンを上げていくことは難しい、ということを意味するのかもしれません。

無配銘柄への投資は今後の個人的な課題にしてゆきたいと思います。

本日もお読みくださり、どうもありがとうございました。

2 COMMENTS

my20001

どうもこんばんは。

>そして、この“Benjamin Graham’s Net-Net Stock Strategy”は、配当について、次のような基準を持つことを推奨しています。
>無配であること

これは、意外な発見でした。

私は、投資銘柄の選定において、継続的に利益が出ていることは重視しますが、配当の有無は全く見ません。

配当があっても、権利落日にはその分価格が(そして、価値も)下がるはずです。

配当からは、確実に2割強の税金が源泉徴収されますので、それなら配当ではなく、株価を上げるよう設備投資なり、企業買収なりに使ってほしいです。
その結果、株価が上がった状態で株を売れば、それまで払う税金が繰り延べられて、結果的にリターンが向上するのではないかと思っています。

一般的に、有配銘柄の方が、人気があるとすれば、無配の場合と株の価値は同じでも、その価格は(既に)高くなっている恐れがあります。
言い換えれば、現在無配の銘柄を買った方が、サプライズで?配当を始めた場合に、思わぬ価格上昇の恩恵を受ける可能性があるのでは、とも思います。

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Siegel

こんにちは。
コメントをありがとうございます。

my20001さんの配当に関するお考えに同意です。

無配銘柄のリターンが高くなるとすれば、配当による税金の源泉徴収がないことや、人気がないために配当や業績絡みのカタリストに株価が反応しやすいことなどが関係しているのかもしれませんね。

保有するかどうかは別にして、無配銘柄は今後も注意深く見ていきたいと思います。

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