カネソウ(5979)の銘柄紹介 ― キャッシュリッチな割安銘柄

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つにカネソウ(5900)という名証2部銘柄があります。

このカネソウは、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

この記事では、次の8つの視点をチェックしてゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

カネソウは、マンホール蓋や排水金具を主体とする建築金具メーカーです。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、住宅建材中堅メーカーのダイケン(5900)と建材商社の杉田エース(7635)を取り上げます。

②時価総額が100億円以下か?

9月17日時点(終値:4,120円)の時価総額は59.3億円で、値動きが軽い小型株です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、現金預金が67%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債はありません

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は98.9億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.60になり、現時点でNCAV式ネットネット株に該当します。

なお、他の類型のネットネット株指数は以下のとおりです。

指数
Net Cash0.991
Net Quick0.828
NNWC0.640
かぶ1000式0.696
NCAV0.600

NCAV式以外の計算式でも、ネットネット株指数は1.0未満となり、割安であることを示しています。

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2016年以降、ネットネット株指数が1.0を上回ったことがなく、バリュートラップに陥っている可能性の高い銘柄です。

NCAVは2015年以降、伸び悩んでいます。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は減少傾向にあります。

類似企業の売上高推移を比較すると、杉田エースだけでなく、ネットネット株であるダイケンにも劣後しています。

営業利益は、黒字を維持しているもの、低迷しています。

類似企業の営業利益率と比較すると、ダイケンと同じような利益率水準です。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

ROEは、1998年以降、7%を超過したことはありません。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

過去24年間に最終損失を計上したことがない点は評価できます。

総資産回転率は0.4回程度で推移しています。

財務レバレッジは1.1倍程度です。

ROEの改善には、純利益率や総資産回転率の向上が不可欠です。

自己資本は横ばいで推移しており、過去10年間で0.1%の拡大に留まっています。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローは、2000年以降、プラスを維持しています。

また、フリーキャッシュフローも大半の年でプラスで推移しています。

キャッシュフローが安定しているため、配当などの株主還元策の拡充を図ることは期待できそうです。

1998年以降、無配に転落した年はありません。

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間の最安値から11.6%程度上昇した水準で推移しているため、もう一押しした水準では底値圏ということができそうです。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

まとめ:

ネットネット株指数的には割安な銘柄です。また、財務内容はキャッシュリッチで安定的です。

しかし、売上高は低迷しており、ROE的にも魅力は乏しい銘柄です。

株価が下がった局面で丁寧に拾うことを心がけるなら、失敗する可能性の低い銘柄だと思いますが、個人的には保有割合を増やしたい銘柄ではありません。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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