共和工業所 (5971)の銘柄紹介 ― 割安なボルト専門メーカー

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つに共和工業所 (5971)というJASDAQ銘柄があります。

共和工業所は、9月10日の大引け後に、22年4月期第1四半期(5-7月)の決算を発表し、昨年同期比で売上高が66.0%の増収、営業利益が0.5億円の赤字から4.7億円の黒字転換を発表しました。

この共和工業所は、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

以下の8つの観点から、考慮してみました。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

共和工業所は、コマツ向け中心に高強度ボルトで高シェアを誇るボルト専門メーカーです。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、杭圧入引抜機のトップ企業である技研製作所(6289)、破砕・解体用建機メーカーのオカダアイヨン(6294)を取り上げます。

②時価総額が100億円以下か?

9月10日時点(終値:4360円)の時価総額は59.3億円で、理想的な小型株です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、現金預金が49%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債は18%程度です。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は83億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.71になり、現時点でネットネット株には該当していません

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2019年以前はネットネット株指数が1.0以上に達しており、指数の回帰性に期待することができそうです。

一方、NCAVは拡大傾向にあります。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は伸び悩んでいます。

類似企業の売上高を比較すると、3社ともに同じような伸び幅になっています。

営業利益もまた、伸び悩んでいますが、1998年以降、営業赤字を計上した年度がない点は評価できます。

類似企業の営業利益率と比較すると、最も低水準に陥っています。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

ROEは、好況期では7%を超える程度の水準に達しています。資本効率の内容をデュポン分解して探ってみます。

純利益率は5%以上に到達している年が多く、ある程度の収益性を確保しています。

総資産回転率は0.6回程度で推移しています。

財務レバレッジは1.2倍程度に抑制されています。

総資産回転率を上げると、資本効率性が一層改善されます。

自己資本は上昇傾向にありま、過去10年の拡大幅は51%です。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

2000年以降、営業キャッシュフローは安定してプラスで推移しています。また、フリーキャッシュフローも2013年以降、安定してプラス圏を維持しています。

キャッシュフローが安定しているため、配当や自社株買いなどの安定した株主還元策を期待することができそうです。

配当実績を見ると、安定して配当が支払われています。

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間安値からは52%程高い水準で推移しているため、底値圏とは言えません。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

大株主リストの中には、光通信(5位)やBBHフィデリティ・ロープライスドストックファンド(8位)が名前を連ねています。

まとめ:

ネットネット株指数的にも、株価水準的にも、現在は、買い時とは言いにくい水準です。

しかし、ROEやキャッシュフローは好ましい数値が維持されており、今後の株主還元策に期待できる状態です。

株式市場全体の暴落時などに購入候補としておきたい銘柄の1つです。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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