日和産業 (2055)の銘柄紹介 ― 割安な飼料メーカーは買いか?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つに日和産業 (2055)という東証2部銘柄があります。

この日和産業は、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

以下の8つの観点から、考慮してみました。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

日和産業は、西日本地盤の非全農系配合飼料メーカーです。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、食肉・養魚用飼料を主力とする林兼産業(2286)、中部地盤の独立系配合飼料大手の中部飼料(2053)を取り上げます。

②時価総額が100億円以下か?

9月7日時点(終値:321円)の時価総額は66.9億円で、理想的な小型株です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、売上債権が46%を占めていますが、海外売上高の割合は多くないと思われ、大きな懸念点ではありません。

負債の内訳を見ると、有利子負債は41%に達しています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は109億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.61になり、現時点でネットネット株に該当しています。

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2016年以降、ほぼ常にネットネット株圏内で推移しており、バリュートラップに陥っていると思われる銘柄です。

一方、NCAVは拡大傾向にあります。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は伸び悩んでいます。

類似企業の売上高を比較すると、中部飼料に大きく劣後しています。

営業利益もまた、伸び悩んでいます。

類似企業の営業利益率と比較すると、最も低水準で推移しています。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

ROEは、好況期でも3%を超える程度の水準に甘んじています。資本効率の問題点をデュポン分解して探ってみます。

純利益率は、1998年以降、最終黒字を維持している点は評価できますが、高くても1%程度です。

総資産回転率は1.5回程度で推移しています。

財務レバレッジは1.5倍程度に抑制されています。

純利益率の向上なくしては、資本効率性が改善は困難であるように思えます。

自己資本は上昇傾向にありますが、過去10年の拡大幅は13%程度に留まります。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

2014年以降の営業キャッシュフローはプラスで推移しているものの、フリーキャッシュフローがマイナスに転落する年も見られます。

フリーキャッシュフローが低いため、配当や自社株買いなどの安定した株主還元策を期待することは難しそうです。

とはいえ、配当実績を見ると、1998年以降、無配に転落したことはありません

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間安値からは59%程高い水準で推移しているため、底値圏とは言えません。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

アクティビストのアンアースインターナショナルが4.59%の株式を保有しており、今後の動向に注目しています。

まとめ:

ネットネット株指数的には割安な銘柄です。

他銘柄と比較して、営業利益率は低めであり、経済的な堀が浅いように思われることや、ROEが低い点など課題は山積ですが、アクティビストが保有しており、今後の企業価値向上策の方向性には要注目の銘柄です。

過去の安値に照らして積極的に購入するタイミングではないように思いますが、市場の暴落などのチャンスがあればポートフォリオに組み入れたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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