アイ・オー・データ機器 (6916)の銘柄紹介 ― 割安なテレワーク関連銘柄

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株圏に近づきつつある銘柄にアイ・オー・データ機器 (6916)という東証1部銘柄があります。

このアイオーデータは、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

以下の8つの観点から、考慮してみました。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

アイオーデータは、記録媒体や液晶モニターなどPC周辺機器大手メーカーです。Web会議機材などリモート需要を取り込むテレワーク関連銘柄でもあります。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、ディスプレー専業メーカーのEIZO(6737)、Wi-Fi関連などPC周辺機器のバッファローを傘下とするメルコ(6676)を取り上げます。

②時価総額が100億円以下か?

9月6日時点(終値:920円)の時価総額は136.5億円です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、棚卸資産が48%を占めています。

負債の内訳を見ると、有利子負債は5%に留まっています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は188億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.72になり、現時点でネットネット株に該当していません

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2019年以前はネットネット株指数が1.0を上回っており、指数の回帰性にある程度の期待を寄せることができそうです。

また、NCAVは拡大傾向にあります。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は伸び悩んでいます。

類似企業の売上高を比較すると、メルコやEIZOに劣後しています。

営業利益は、2010年以降、営業黒字を維持しています。

類似企業の営業利益率と比較すると、EIZOとメルコに大きく水を空けられています。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

ROEは、好況期には7%を超える水準に達しています。資本効率の問題点をデュポン分解して探ってみます。

純利益率は3%前後で推移しています。

総資産回転率は1.4回程度で推移しています。

財務レバレッジは1.5倍程度に抑制されています。

純利益率の向上により、資本効率性が改善傾向にあります。

自己資本は上昇傾向にあります。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローはマイナスに転落する年も見られる上、フリーキャッシュフローがマイナスに転落する年も多くなっています。

キャッシュフローがやや不安定であるため、配当や自社株買いなどの安定した株主還元策を期待することは難しそうです。

配当実績を見ると、2013年に無配に転落しています。

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間安値からは41.5%程高い水準で推移しているため、底値圏とは言えません。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません。

まとめ:

ネットネット株には該当しないものの、割安度を深めている銘柄です。

他銘柄と比較して、営業利益率は低めであり、経済的な堀が浅いように思われることや、キャッシュフローが不安定であることには注意が必要ですが、ROEはまずまずの水準であり、自己資本やNCAVを伸ばしている点は魅力的です。

下値が極めて限定的であることから、個人的には、ネットネット株水準でポートフォリオに組み入れたい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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