タイガースポリマー (4231)の銘柄紹介 ― 再びネットネット株圏に

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株圏を行き来している銘柄にタイガースポリマー (4231)という東証1部銘柄があります。

このタイガースポリマーは、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

あらためて、以下の8つの観点から、考慮してみました。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

家電用ホースでも高シェアを誇る、ホース・ゴムシート自動車用部品の大手メーカーです。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、自動車部品などを扱うプラスチック加工大手の児玉化学(4222)、自動車部品を中心とした工業用樹脂部品大手の三光合成(7888)を取り上げます。

②時価総額が100億円以下か?

9月3日(終値:436円)の時価総額は87.6億円で、理想的な小型株です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、現金が41%を占めています。

負債の内訳を見ると、有利子負債が24%を占めています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は132億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.66になり、現時点でネットネット株に該当しています。

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2019年以前は、ネットネット株指数が1.0を上回っており、指数の回帰性に期待を寄せることができそうです。

一方、NCAVは2018年以降、伸び悩んでいます。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は上昇トレンドをたどっています。

類似企業と比較しても、タイガースポリマーの売上高の伸びは順調です。

営業利益は、1998年以降、赤字を計上したことはありません

類似企業の営業利益率と比較すると、大きな差異はなく、3%前後になっています。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

ROEは、好況期には7%を超える水準に達しています。資本効率の問題点をデュポン分解して探ってみます。

純利益率は、1998年以降、2009年を除いて、最終赤字を計上していない点は評価できます。

総資産回転率は1.0回を割り込んでいます。

財務レバレッジは1.4倍程度に抑制されています。

資本効率性の向上のためには、純利益率のさらなる改善が必要です。

自己資本は上昇傾向にあります。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローは安定してプラスで推移していますが、フリーキャッシュフローがマイナスに転落する年が見られます。

フリーキャッシュフローがやや不安定であるため、配当や自社株買いなどの安定した株主還元策を大きく期待することは難しいのかもしれません。

とはいえ、1998年以降、配当支払実績を持っており、無配に転落したことはありません

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間安値からは18.1%程高い水準で推移しています。

その他の特記事項

買収防衛策を導入しています。

まとめ:

ネットネット株指数的には割安で、営業利益率や純利益率が一定の水準を維持している点は評価できます。

しかし、フリーキャッシュフローがマイナスに落ち込むことがあり、買収防衛策を導入している点が気になります。しかし、景気回復局面では、株価の回帰性に期待を寄せることができ、下値も極めて限定的であることから、個人的には、ポートフォリオに組み入れておきたい銘柄です

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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