双葉電子工業(6986)の銘柄紹介 ― 株価が低空飛行のドローン関連銘柄は買いか?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つに双葉電子工業(6986)という東証1部銘柄があります。

双葉電子工業は、8月4日に2022年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表し、売上高は昨年比22.5%の増収、営業益は11.0億円の損失から0.8億円の損失へと赤字幅が縮小しました。

この双葉電子工業は、ネットネット株投資家として、購入し得る銘柄なのでしょうか?

結論を申し上げると、「ポートフォリオに組み入れにくい銘柄」です。

なぜ、そのような結論に至るか、1つずつ確認してゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

双葉電子工業は、有機EL事業に注力する電子機器メーカーです。災害支援用などの産業ドローンをソフトバンクと共同開発していることでも知られています。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、電子部品大手メーカーのアルプスアルパイン(6770)TDK(6762)を取り上げます。

②時価総額が100億円以下か?

双葉電子の時価総額は333億円で、ネットネット株界隈では大きめの銘柄です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が58%を占めており、安定的な資産内容です。

負債の内訳を見ると、有利子負債は3%に留まっています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は563.2億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.59になり、現時点ではネットネット株に該当しています。

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2019年以前はネットネット株指数が1.0を上回って推移しており、指数の回帰性に期待することができそうです。

NCAVは2015年以降、減少傾向にあります。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は減少傾向にあります。

類似企業と比較すると、アルプスアルパインやTDKに大きく劣後しています。

営業利益は2009年以降、マイナスの年も多く出ており、本業での儲けが出ていない状態です。

類似企業の営業利益率と比較すると、双葉電子だけが右肩下がりになっています。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

ROEは減少傾向にあり、マイナス値になるになることも多くあります。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

純利益率もまた、マイナス値を付けることが多くなっています。

総資産回転率は、0.5回程度と低めで推移しています。

財務レバレッジは1.3倍程度に上昇しています。

ROEの改善には、まず純利益率の正転が不可欠です。

自己資本は低下傾向にあります。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローはマイナスに転落する年があり、フリーキャッシュフローもマイナスの年度が多くあります。

このようにキャッシュフローが不安定であるため、配当などの安定した株主還元策を期待することが困難です。が、1998年以降、無配に転落した年はありません

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間のほぼ底値水準です。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません

アクティビストのシルチェスターが保有していますが、保有株式を減らしつつあります。

まとめ:

株価は過去3年間の底値水準で、ネットネット株指数的にも割安です。

しかし、売上高や営業利益は低迷しているうえ、資本効率性も悪く、キャッシュフローも不安定であるため、継続的な増配などのカタリストを期待することも困難です。

したがって、個人的には、ネットネット株指数が0.5を下回るような水準に至らない限り、ホールドしたい銘柄ではありません

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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