オウケイウェイブ(3808)の銘柄紹介 ― 主力事業を売却した割安株は買い?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株候補の1つにオウケイウェイブ(3808)という名証セントレックス銘柄があります。

オウケイウェイブは、8月11日に2021年6月期の決算を発表し、売上高は昨年比54.2%の減収、営業益は9.2億円の損失から5.2億円の損失へと赤字縮小しました。

このオウケイウェイブは、ネットネット株投資家として、購入対象となる銘柄なのでしょうか?

結論を申し上げると、「購入対象にならない銘柄」です。

なぜ、そのような結論に至るか、1つずつ確認してゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

オウケイウェブは、質問・回答サイト「OKWave」を運営する企業で、法人や自治体向けに関連サービスも提供しています。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、情報資産プラットフォーム「スパイラル」を提供するパイプドHD(3919)とITニュースサイトを運営するアイティメディア(2148)を取り上げてます。

②時価総額が100億円以下か?

オウケイウェブの時価総額は31.2億円で、理想的な超小型株です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が99%を占めており、不自然なまでの流動資産内容です。これはFAQ事業を70億円でSPCに売却したためです。

負債の内訳を見ると、有利子負債は41%に達しています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は53.9億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.59になり、現時点ではネットネット株に該当しているように見えます。

ところが、オウケイウェブには733万株余りの潜在株式があるため、潜在株式調整後の時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.90になり、ネットネット株には該当しないことになります。

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

今回の決算を迎えるまでは、ネットネット株とは全く無関係の水準で指数は推移していました。

主力事業の売却により、NCAVは急上昇しています。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は主力事業の売却により急減する見込みです。

類似企業と比較すると、パイプドHDは116倍に成長したのに対し、オウケイウェブは12倍の成長に留まり、苦戦しています。

営業利益は黒字を維持しておらず、本業での儲けが出ていない状況です。

類似企業の営業利益率と比較すると、2020年以降は一人負けの状態です。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

2018年以降は、ROEが大きく変動しています。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

2021年はFAQ事業売却特益が計上されています。

総資産回転率は低水準で0.3回程度に留まっています。

財務レバレッジは1倍台です。

主力事業を売却したばかりであるため、今後の資本効率性は不透明です。

自己資本は、2018年の増資などもあり、拡大しています。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローはマイナスの年も多くフリーキャッシュフローもマイナスの年度が多くなっています。

キャッシュフローが不安定であるため、配当などの安定した株主還元策を期待することが困難です。実際、無配の年も多くあります。

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は、過去3年間の安値水準よりも15%程度高めで推移しています。

出典:SBI証券

その他の特記事項

継続前提に重要事象のある会社です。

買収防衛策は導入されていません

取締役が株式を売却しており、関係者は株価の先高感を抱いていない可能性があります。

まとめ:

主力のQ&A事業を売却しているため、今後の売上高や営業利益の推移が気になります。

また、ネットネット株指数は潜在株式を含めると0.90になり、ネットネット株に該当していません。

したがって、現在の株価水準では、 「購入対象にならない銘柄」 です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

2 COMMENTS

my20001

どうもこんばんは。

>「購入対象にならない銘柄」です。

バッサリですね。
会社から文句が来そうです。{笑}

>これはFAQ事業を70億円でSPCに売却したためです。

公表資料からすると、今後どうやって儲けていくのか見えませんね…。
以前、株価8,000円に行く前にチェックしていた際には、仮想通貨絡みだった気がしますが、今はどうなんですかね。

>ところが、オウケイウェブには733万株余りの潜在株式がある

ハゲタカ投資家(笑)としては、ここまでしっかりチェックしなければいけないなと脱帽しました。
ただ、734万株全てを加味しても、
(「現金及び預金」-「負債合計」)÷「株数」÷「株価」
の値が1を超えますので、今日にでも解散していただけるなら、損は無いようです。

私の売り指標では、300円超えならやや高いかなということで、短期的に買いを入れる分には面白い銘柄ではないかと(逆に)思いました

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Siegel

こんにちは。いつもありがとうございます。

私もオウケイウェイブの今後の事業展開は全く見えてきませんでした。
暗号資産交換業の子会社は譲渡してしまいましたしね・・・。
豊富なキャッシュで事業を買うんでしょうか。

定量的には、潜在株式分を考慮しても、ご指摘どおり割安ではありますよね。
ボラティリティーもあるので、1-2ヶ月で300円は簡単に超えてきそうな気がします!

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