イワブチ(5983)の銘柄紹介 ― 割安な防災・4K/8Kテレビ関連銘柄は買いか?

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株候補の1つにイワブチ(5983)というJASDAQ銘柄があります。

イワブチは、8月11日に2022年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表し、売上高は昨年比9.6%の増収、営業益は6.8%の増益を計上しました。

このイワブチは、ネットネット株投資家として、ホールドできる銘柄でしょうか?

下記の購入基準に該当するか、1つずつ確認してゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

イワブチは、電力架線用金具や交通信号用金具で圧倒的なシェアを誇るメーカーです。情報通信関連にも展開しているため、防災・台風関連銘柄だけでなく、4K・8Kテレビ関連銘柄として注目を集めることもあります。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

この記事では、比較対象銘柄として、架線金物大手の大谷工業(5939)と電力鉄塔の大手で架線金物も扱う那須電機鉄工(5922)を取り上げてゆきます。

②時価総額が100億円以下か?

イワブチの時価総額は62.2億円で、理想的な小型株です。

③ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が58%を占めており、安定的です。

負債の内訳を見ると、有利子負債は12%に留まっています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は91.6億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.68になり、現時点ではネットネット株に該当していません。

④好況期にネットネット株指数は1.0を回復しているか?NCAVは縮小していないか?

2020年初頭には、ネットネット株指数が1.0を上回っており、指数の回帰性に期待を寄せることができます。

NCAVは順調に積み上がっています。

⑤過去20年間の売上高・営業利益は同業他社と比較して縮小していないか?

売上高は低迷しています。

類似企業と比較すると、いずれの企業も売上高が低迷し、苦戦しています。

営業利益は黒字を維持しているとはいえ低下傾向にあり、「経済的な堀」が埋まりつつあります。

類似企業の営業利益率と比較すると、2010年以降は大きな違いは見られません。

⑥好況期のROEが7%以上あり、直近10年間で自己資本が1.5倍以上成長しているか?

2006年以降は、好況期でも、ROEが7%を超えることはありません。資本効率の課題をデュポン分解して探ってみます。

最終損失を計上していない点は評価できます。

総資産回転率は低水準で、0.5回程度に留まっています。

財務レバレッジは1.2倍程度で推移しています。

純利益率は低下傾向にありませんので、総資産回転率の向上により、ROEの改善を目指してゆきたいところです。

自己資本は拡大しています。

⑦営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがプラスを維持しているか?

営業キャッシュフローはプラスで推移していますし、フリーキャッシュフローもプラスの年度が多くなっています。

キャッシュフローが安定しているため、配当などの安定した株主還元策も期待することができます。実際、安定した配当実績を持っています。

⑧株価は過去3年間の底値圏にあるか?

現在の株価は5,700円前後であり、過去3年間の安値水準よりも30%程度高めで推移しています。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません

自社取引先持株会や自社従業員持株会が保有数を増やしており、関係者は今後の業績をポジティブに捉えている可能性があります。

まとめ:

売上高や営業利益が低迷しており、ROEも低水準である点に留意が必要です。とはいえ、キャッシュを潤沢に保有しており、安定的なキャッシュフローを有していることから、ネットネット株水準では保有を検討できる銘柄です。

個人的には既に保有している銘柄ですが、コロナショック時の株価水準では買い増したい銘柄です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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