フクビ化学工業 (7871)の銘柄紹介 ― 合成樹脂製品メーカーの割安株

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株圏を出入りしている銘柄に、フクビ化学工業 (7871)という東証2部上場企業があります。

このフクビ化学工業は、ネットネット株投資家として引き続き保有できる銘柄なのか、調べてみたいと思います。

以下の5つの要素を1つずつ確認してゆきます。

①業種

フクビ化学工業は、建築資材を中心とする合成樹脂製品の大手メーカーです。

したがって、個人的に投資対象から外している不動産業・金融業銘柄には該当しません。

②企業規模

時価総額は113億円です。

売上高は減少傾向にあります。

自己資本は過去10年間で35%程度増加しています。

売上高が減少しており、自己資本の成長速度が低めであるのは残念です。

③割安性

当企業の流動資産の内訳を見ると、売上債権が44%を占めていますが、海外売上高は多くないと思われ、大きな問題はありません。

負債の内訳を見ると、リース債務を含む有利子負債が5%程度に留まっています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は165億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.68になり、現時点でネットネット株には該当していません

続いて、NCAVの過去10年間の推移を見ると、拡大傾向にあります。

2018年以前はネットネット株指数が1.0以上に達しており、株価の回帰性に期待を寄せることができそうです。

500円台の現在の株価水準は、過去3年間の底値圏とは言えません。

このようにネットネット株指数、株価水準からすると、現在は買い時ではないかもしれません。

④資本効率性

ROEは3%前後で推移しています。マイナスに転落したのは2009年のみである点は評価できます。資金効率の内容をデュポン分解して探ってみます。

当期純利益率は2%程度に留まっていますが、上昇傾向にあります。

一方、総資産回転率は80%程度に低下しており、効率性が悪化しています。

財務レバレッジは1.5倍程度に抑制されています。

こうして見ると、純利益率の改善が資本効率性の安定に寄与していること、総資産回転率は改善の余地があることが分かります。

⑤株主還元

フリーキャッシュフローは+5%程度で推移しており、株主還元余力がありそうです。

配当や自社株買いなどの株主還元は横ばいです。

配当利回りは3.21%に達しているうえ、配当性向は40%近くに達しているため、さらなる増配余力は乏しそうです。

なお、買収防衛策は廃止されています。

まとめ

売上高は低調であり、自己資本の伸びも低くなっています。

また、ネットネット株指数や株価水準も中途半端な位置と言えます。

一方、純利益率は改善傾向にあり、フリーキャッシュフローもプラスで推移している点は評価できます。

ネットネット株指数が0.66を割り込む水準では、購入を検討できるかもしれません。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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