香港ネットネット株への投資について

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

このブログでは、これまで香港市場のネットネット株をランキング化し、ご紹介してきました。

また、自分自身でも実際に、香港ネットネット株に投資し、運良くそのうちの幾つかの銘柄が大きなリターンを上げてくれました。

とはいえ、香港市場のネットネット株(※注:香港市場に上場する大型優良株ではない)に投資することについて、幾つかのネガティブな要素があることを考慮した結果、当面の間、香港ネットネット株をランキング化してご紹介していくことと、新規に香港ネットネット株に投資していくことは見合わせることにしました。

なお、香港株と共に紹介してきた米国ネットネット株については、日本のネットネット株と共にアップしていく予定です。

理由①会計制度の不備、運用の不透明性が見られるため

機関投資家が投資対象から外す小型株の中には、不正な財務諸表を意図的に公開しているケースが指摘されています。

そのような詐害的な意図を持つ企業は例外的であっても、会計制度の不備や運用の不透明性ゆえに、堅実なバランスシートを持ち、順調に成長しているように思える企業が、実体とかけ離れた会計状態にあることが発覚したケースも少なくありません。

そのような不正な会計処理を行っているネットネット株を見極めるための体系的なスキルを身につけることは至難の技ですし、判断するための情報を海外の個人投資家が得ることも困難を極めます。

そのため、一部のネットネット株投資家は、中国のネットネット株全般を避けていますが、それはリスク回避のための賢明な判断であると思います。

理由②値下がりリスクが大きいため

日本のネットネット株において、ネットネット株指数(P/NCAV)が0.4を下回ることは極めて稀です。

しかし、中国のネットネット株はネットネット株指数が0.1近くにまで株価が下がることがあります。

たとえば、ネットネット株指数0.66水準で購入した銘柄が、財務内容が変わらずに指数0.4水準に下がるならば、株価は40%下がることになります。一方、同じ銘柄の指数が0.1にまで下がるなら、株価は85%下がることになります。

40%の下落幅でさえ十分に耐え難いものですが、85%の毀損はポートフォリオに大きなダメージを与えるものとなります。

こうした極端な値下がりリスクが生じ得ることは中国ネットネット株の危険な一面と言えます。

理由③チャイナリスクが大きいため

中国では、政権指導部の突然の方針変更により、規制が強化され、事業に悪影響が出ることが頻出しています。そのような経済的なカントリーリスクに加えて、安全保障問題や人権問題が山積しています。

そのようなカントリーリスクが、投資パフォーマンスに深刻な影響を与えることもあります。

まとめ

このブログは、特定の銘柄の保有を推奨するためのものではありませんが、こうした3つの危険を持つ銘柄群をランキング化して紹介することは望ましいことではないと考えて、公開をストップすることにしました。

また、上述のようなリスクを鑑みて、今後、個人としての保有についても慎重に判断してゆきたいと考えています。

もちろん、香港市場に上場する中国企業の中には、将来性が有望、かつ割安な銘柄が多くあります。そのような優良な銘柄を見極め、分散して保有するなら、日本のネットネット株に投資するよりもはるかに高いリターンを得られると思います。つまるところ、中国ネットネット株への投資での成功は、他のバリュー投資と同じように、リスク許容度と分析力の高さに依存していると言えます。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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