フジックス(3600)の銘柄紹介 ― 割安な縫い糸メーカー

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の中にフジックス(3600)という東証2部上場銘柄があります。

このフジックスは、ネットネット株投資家として保有し得る銘柄なのでしょうか?

下記の購入基準に該当するか、1つずつ確認してゆきます。

①業種

フジックスは、縫い糸の国内最大手メーカーで、家庭用は国内シェア約7割を占める企業です。

したがって、投資対象から外している不動産業・金融業銘柄には該当しません。

②企業規模

時価総額は23.5億円であり、100億円未満の超小型株です。この点は望ましいです。

しかし、売上高は60億円前後で横ばい状態です。

また、自己資本は緩やかに減少傾向です。

③割安性

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が40%を占めています。

負債の内訳を見ると、有利子負債はありません。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は52.9億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.45になり、現時点で非常に割安なネットネット株です。

過去10年間で、NCAVは緩やかに拡大しています

ネットネット株指数は十分に低い水準ですが、過去3年間にネットネット株指数1.0(グレーの線)の水準に回帰したことがなく、株価回復力には期待できません

株価は過去3年間の底値圏である1,400円前後からはやや上昇して推移しています。

出典:SBI証券

④資本効率性

ROEは低調であり、資本効率が悪い企業です。資金効率の悪さをデュポン分解して探ってみます。

当期純利益率はマイナスの年も多く、収益性は良くありません。

総資産回転率は55%程度に留まっており、効率性も悪い状態です。

財務レバレッジは1.3倍程度であり、健全性は保たれていますが、積極性は見えません。

この銘柄は、特に収益性の低さと効率性の悪さに大きな問題がありそうです。

⑤株主還元

フリーキャッシュフローはマイナスの年も多く、株主還元余力が乏しいように感じられます。

配当性向の推移から見ても、継続的な増配余力はなさそうです。

アクティビストに狙われる可能性も乏しそうで、買収防衛策はありません

まとめ

①業種OK
②割安性OK
③企業規模
④資本効率性
⑤株主還元

非常に割安なネットネット株です。しかし、成長性・資本効率・収益などの面で大きな課題を抱えており、カタリストとなる株主還元は期待できません。したがって、個人的には購入を見合わせるネットネット株です。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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