シャルレ (9885)の銘柄紹介 ― 現金潤沢なネットネット株

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つにシャルレ(9885)という東証2部企業があります。

シャルレは、5月13日に2021年3月期決算を発表し、売上高は前年比▼12.1%の減収、営業益は7.8億円の赤字を計上しました。一方、今期売上高は+18.4%の増収、営業利益は6億円と黒字転換する見通しです。

このシャルレは、ネットネット株投資家として保有対象になる銘柄でしょうか?

下記の購入基準に該当するか、1つずつ確認してゆきます。

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?

シャルレは、女性下着や化粧品の訪問販売を行う企業です。

したがって、不動産業や金融業銘柄ではありません

②ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?

当企業の流動資産の内訳を見ると、現預金が73%を占めています。

負債の内訳を見ると、リース債務を含む有利子負債は7%程度に留まっています。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は127.3億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.47になり、非常に割安なネットネット株です。

③過去10年間の売上高・EPS・NCAVが下降トレンドをたどっていないか?

売上高は下降トレンドが続き、現在は100億円台で推移しています。

EPS(1株当たり利益)も低迷しています。

また、NCAVも拡大していません

④好況期のROEが7%以上あり、直近10年間でBPSが2倍近く成長しているか?

1999年と2011年に、ROEが7%を超えていました。

しかし、過去10年間でBPSは1.14倍の拡大に留まっています。

⑤好況期にネットネット株指数1.0を回復しているか?

2016年以降常に、ネットネット指数が0.66以下で推移しています。

⑥時価総額は100億円以下か?

時価総額は59.8億円です。

⑦流動比率が150%以上、かつ、有利子負債自己資本比率が50%未満であるか?

流動比率は863%であり、有利子負債自己資本比率が1%であるため、現時点では財務的不安を感じません。

⑧株価は過去3年の底値圏にあるか?

底値圏とも言える300円台で推移しています。

出典:SBI証券

その他の特記事項

買収防衛策は導入されていません

また、創業家メンバーであり、第4位株主である林勝哉氏が新社長に就任することが発表されています。過去に、社長を務めていた三屋裕子氏を解任したり、MBOの際に不当に株価を低く誘導(利益相反行為)したり、実の両親である創業者夫婦に18億円の退職金を支払ったり・・・と様々な動きに関与しており、今後の動きに要警戒です。

まとめ

①不動産業・金融業銘柄に該当しないか?OK
②ネットネット株指数[時価総額/正味流動資産(NCAV)]が0.66以下か?OK
③過去10年間の売上高・EPS・NCAVが下降トレンドをたどっていないか?
④好況期のROEが7%以上あり、直近10年間でBPSが2倍近く成長しているか?
⑤好況期にネットネット株指数1.0を回復しているか?
⑥時価総額は100億円以下か?OK
⑦流動比率が150%以上、かつ、有利子負債自己資本比率が50%未満か?OK
⑧株価は過去3年の底値圏にあるか?OK

収益性が低く、成長が見られない銘柄です。しかし、流動資産に占める現金の割合が高く、有利子負債が少ないため、財務的に安定したネットネット株です。

ポートフォリオ内で大量に保有したい銘柄ではありませんが、一部の資金を置いておくのに適した銘柄だと思います。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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