こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
ネットネット株リストの常連銘柄にフジックス(3600)という東証2部銘柄があります。
フジックスは、縫い糸の国内最大手企業です。マイルールで投資を避けている不動産・金融業銘柄には該当しません。
このフジックス(3600)はネットネット株投資家として保有し得る銘柄なのでしょうか?
①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5つの観点から、分析してみます。
目次
流動資産の内訳を見ると、棚卸資産が41%を占めています。



負債の内訳を見ると、有利子負債がありません。



流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は52.1億円です。



時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.47になり、とても割安なネットネット株です。



売上高は低迷しています。



当期純利益については、1997年以降、8回の最終損失を計上しています。



1997年以降の平均ROEは1.28と収益性は低めです。



BPS(一株当たり純資産)は、20年間、横ばいが続いています。



一方、NCAV(正味流動資産)も拡大していません。



下のグラフは、2016年8月以降のネットネット株指数の推移を示しています。
ほぼ常に、ネットネット株圏に沈んで推移しており、現在の水準が当銘柄にとって格安と言えるわけではありません。



有利子負債はなく、財務的には安全な銘柄です。



5年週足チャートを見ると、30日移動平均線の上で推移しており、上昇トレンドをたどっているように思えます。



ネットネット株指数(P/NCAV)が0.47であり、とても割安なネットネット株です。また、財務的にも健全ですし、テクニカル的にも悪くありません。
平均ROEは1.3と収益性は低めであり、万年ネットネット株ではありますが、安全域の厚い銘柄であることは間違いありません。また、買収防衛策を導入していない点も好印象です。
こうした要素を考慮すると、ポートフォリオの一部に当銘柄を加えることを検討できるかもしれません。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。