加藤製作所(6390)の銘柄紹介 ― クレーン大手のネットネット株

こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。

ネットネット株の1つに加藤製作所 (6390)という東証1部上場銘柄があります。

加藤製作所は、国内建設用クレーンの大手企業であり、個人的に投資を控える不動産・金融業銘柄ではありません。

2月10日に第3四半期決算が発表され、▼29.5%の減収、23.2億円の減益という結果でした。

加藤製作所は、ネットネット株投資家として、保有し得る銘柄なのでしょうか?

①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5本のモノサシを使って、分析してみます。

加藤製作所の割安性:

流動資産の内訳を見ると、棚卸資産が54%を占めており、流動資産内容の安定性に不安を覚えます。

一方、負債では、有利子負債が73%を占めている点も気がかりです。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は213億円です。総負債の額が多く、やや安定性に難有りです。

※単位:百万円

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.54になり、割安なネットネット株に該当します。

※単位:百万円

加藤製作所の収益性:

まず、売上高は、2018年をピークに減少しています。

※単位:百万円

当期純利益については、1997年以降7回最終赤字を計上しており、2021年3月期も最終損失予想となっています。

1997年以降の平均ROEは2.76で、収益性の低い銘柄です。

加藤製作所の財務トレンド:

加藤製作所の財務トレンドはどのようなものでしょうか?

まず、BPS(一株当たり純資産)は、2011年から2019年にかけて大きく積み上がっています。

※単位:円

しかし、NCAVは2017年をピークに、目減りしています。

下図は2016年以降のネットネット株指数の推移を示したものです。

2016年から2019年にかけてネットネット株指数1.0を挟んだ動きが続いていましたが、コロナショック後に急速にネットネット株化しました。現在の水準は過去5年でもっとも割安な水準です。

加藤製作所の下方リスク:

有利子負債自己資本比率が50%を超えて推移しており、一定の財務リスクを負っています。

流動比率は212.3%でまずまずです。

加藤製作所のテクニカル指標:

次のチャートは、2002年以降の月足チャートですが、2012年の安値水準に達しています。また、RSIは30に近接しており、安値圏にあることを示唆しています。

その次のチャートは、2016年以降の週足チャートですが、30週移動平均線の傾きが緩やかになってきました。大きな反発があってもおかしくありません。

以下は過去1年間の日足チャートです。出来高が増加傾向にあります。

月足・週足で見ると、現在の株価水準は割安であると言えそうです。

まとめ:

銘柄評価
割安性
(4.0)
収益力
(4.0)
財務トレンド
(2.0)
下方リスク
(1.0)
テクニカル指標
(5.0)
総合評価
(4.0)

ネットネット株指数は0.54と非常に割安なネットネット株であり、直近5年で最も割安です。また、テクニカル指標的にも割安な銘柄です。

しかし、収益性は低い上に、負債の割合が多く、財務的な不安を抱えている点には留意が必要です。

割安な銘柄であることは事実ですので、リスクを踏まえた上でポートフォリオの一部に組み入れることは検討できると思います。

今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。

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