こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
ネットネット株リストに中央紙器工業 (3952)という名証2部上場銘柄があります。
中央紙器工業は、東海地方地盤のトヨタ系段ボールメーカーです。
2月4日に、中央紙器工業は、21年3月期第3四半期の決算を発表しました。売上高は昨年同期比で▼17.1%の減収、最終益は▼82.1%の減益となりました。
この中央紙器工業は、ネットネット株投資家として魅力的な銘柄なのでしょうか?
①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5本のモノサシを使って、分析してみます。
目次
流動資産の内訳を見ると、現金預金が74%を占めています。

一方、負債では、有利子負債がありません。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は87.7億円です。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.62になり、ネットネット株に該当します。

まず、売上高は2005年以降、100億円を超えて推移してきましたが、2021年3月期に17年ぶりに100億円を割り込む見通しです。

当期純利益については、1999年以降、最終損失を計上していない点は評価できると思います。

過去10年間の平均ROEは5.75であり、ネットネット株にしては収益性の高い銘柄です。

中央紙器工業の財務トレンドはどのようなものでしょうか?
まず、BPS(一株当たり純資産)は一貫して成長しています。

NCAVも、拡大を続けています。

下図は2016年以降のネットネット株指数の推移を示したものです。
2016年以降、ネットネット株指数が常時1.0を下回る万年割安株ですが、2020年秋にネットネット株化しました。

2004年以降有利子負債はありません。

流動比率は834%であり、非常に安定的です。
アベノミクス以降の底値周辺で推移していることに加えて、MACDがゴールデンクロスしそうな雰囲気です。

ネットネット株指数は0.62でありネットネット株に該当します。
売上高は減少傾向にあるものの最終黒字を維持しており、BPSやNCAVも拡大を続けています。
財務リスクも低い上に、テクニカル指標的にも割安です。
名証2部企業ということで不人気株であることが難点ですが、非常に割安な好銘柄だと思います。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。