こんにちは、しーげる(@siegelist1)です。
ネットネット株の1つにダイケン(5900)というJASDAQ銘柄があります。
ダイケンは、自転車用ラックで首位を走る建築金物、建材の中堅企業であり、個人的に投資を控えている不動産・金融業銘柄ではありません。
ダイケンは、ネットネット株投資家として、保有し得る銘柄なのでしょうか?
①割安性・②収益性・③財務トレンド・④下方リスク・⑤テクニカル指標という5本のモノサシを使って、分析してみます。
目次
流動資産の内訳を見ると、現預金が47%を占めており、安定的です。

一方、負債では、有利子負債がありません。

流動資産から総負債を除いたNCAV(正味流動資産)は68.5億円です。総負債の額も少なめです。

時価総額をNCAVで割ったネットネット株指数(P/NCAV)は0.66になり、割安なネットネット株に該当します。

まず、売上高は低迷を続けています。

当期純利益については、2008年以降に最終赤字を計上した年はありません。

過去10年間の平均ROEは3.2で、収益性の低い企業です。

ダイケンの財務トレンドはどのようなものでしょうか?
まず、BPS(一株当たり純資産)は、2010年以降、大きく上昇しています。

NCAVも一環して上昇しています。

下図は2016年以降のネットネット株指数の推移を示したものです。
2016年以降、ネットネット株指数が1.0を下回って推移する万年割安株です。現在の水準では特別な割安感は見られません。

有利子負債はなく、流動比率は354.6%であり、財務的な不安はありません。
RSIは60前後で推移しており、過熱感も割安感もありません。

ネットネット株指数は0.66でありネットネット株に該当します。
BPSやNCAVは順調に拡大している上、財務的にも安定しています。
しかし、ROEが低く、テクニカル指標的にも割安感はありません。
万年ネットネット株でもあることから、あまり投資したい銘柄ではありません。
今回もお読みくださり、どうもありがとうございました。